3つのStepで理想の自分になる!

Step1:自分自身の「軸」を知ろう

 「本当に自分でブランディングなんてできるの?」という心配はご無用! まず、Step1では「自分自身の軸」を「見える化」します。ブランドでいえば、コンセプトに当たる部分を固めるのです。

 「ブランディングというと、『高級ブランドを目指さなくては』と身構えてしまう人もいるのですが、『自分自身がオンリーワンのブランドである』と気付くことが何より大事です。ところが、自分のことは分かっているようで分からないもの。一度すべて書き出して、整理することがおすすめです」

 自分の軸を知るには、例えば、次のような質問を自問自答してみましょう。

Q.自分のポリシーは?

A.「愛」「完全」「思いやり」「感謝」「成長」「責任感」「真剣」「正義」「信用」「誇り」……など、好きな言葉を5つ挙げてみる

Q.どんなライフスタイルが幸せ?

A.「ワクワクしていたい」「安定が好き」「ワークライフバランスを取りたい」「趣味に生きる生活」……など、理想の生活を書き出してみる

 これらに加え、「マズローの法則」を用いて、「自己実現欲求」「尊厳欲求」「社会的欲求」「安全欲求」「生理的欲求」など、どんな欲求が自分にとって最も大切なのか、価値観チェックをすることも効果的です。

Step2:「自分年表」でキャリアと感情の「棚卸し」をしよう

 Step1で自分の軸が分かったら、Step2では「キャリアと感情の棚卸し」をしましょう。これまでの人生で起こった「事実」と「感情」を書き出す、いわば「自分年表」を作るのです。

 横軸に年齢、縦軸は真ん中をゼロにし、起こった「事実」がプラスの経験か、マイナスの経験か分類し、その時の感情も書き込んでいきます。

「英語が話せなかったけど、ひたすら頑張ろうと思った」「第1志望の大学には落ちてしまったけど、第2志望の大学で楽しもうと思った」など、起こった出来事と感情を「棚卸し」しましょう。「事実」と「感情」は別にして考えることが重要です
「英語が話せなかったけど、ひたすら頑張ろうと思った」「第1志望の大学には落ちてしまったけど、第2志望の大学で楽しもうと思った」など、起こった出来事と感情を「棚卸し」しましょう。「事実」と「感情」は別にして考えることが重要です

 「例えば、『受験に失敗』したのは、当時はマイナスかもしれませんが、長い目で見ると『努力することを覚えた』『忍耐強くなった』などプラスに転じていることあります。その場合は、赤い矢印をプラスのほうに伸ばして、書き込みます。そして、この『マイナスをプラスに変えようとする力』が、自分ならではの商品価値になるんです

 そして、自分年表を書いたら、自分を深掘りして、強みを把握するのもポイント。

 「自分だけでは難しい場合は、家族や仲の良い友人、先輩や上司に自分の長所を挙げてもらいましょう。人から言われてうれしかった言葉、褒められた言葉を思い出して書くのもいいですね

自分の強みを把握するには
・家族や友人などに評価をしてもらう
・人から言われてうれしかった言葉・褒められた言葉を思い出して書く。その時に否定したり、疑ったりせず、自分自身を肯定する
・自分で書き出す場合は、「5分」と時間を決め、付箋に書き出すとリストアップしやすい