色をコントロールして理想の顔に!

 さて、直線・曲線・パーツを攻略したら、次は色のコントロールです。色でも印象が大きく変わります。具体的なメイクアイテムについて見ていきましょう。

【ファンデーション】

 余語さんがお勧めするのは、「2色使い」。1色は顔色に合わせたもの、もう1色はワントーン暗めのものを用意します。

顔の中心部分に明るい方のファンデーションを塗り、顔の外側にワントーン暗めのファンデーションを塗ると、シェーディング効果があります。顔のエラを目立たなくしたい、丸顔だけどシャープな印象になりたい、といった場合には、削りたい部分に濃い色のファンデを塗りましょう。ワントーン暗いファンデは顔よりも日焼けしている手の甲に塗って、なじむ色味を選ぶとよいですよ」

【下地クリーム】

 顔にツヤがあればあるほど、元気に魅力的に見えます。

「メイクの発色を良くする下地クリームは使った方がベター。下地で肌の色味を補整しておけば、ファンデーションはごく薄く塗る程度でもキレイに見えます」

【ハイライト】

 額から鼻にかけてのTゾーンなど顔の高い部分にハイライトを塗ると、立体的に見せられます。

「例えば鼻を高く見せたいのであれば鼻柱に、目が離れているのが気になるなら目頭に入れると立体的に見えます。ハイライトとシェーディングを上手に取り入れると、まるで骨格矯正のような効果があります」

【チーク】

 チークは顔を血色良く見せてくれる上、顔型を補整する効果も。

「逆三角形型の人なら頬から真横に入れると、気が強そうに見える印象が和らぎます。面長であれば頬の中心部分に丸くぼかすと華やかなイメージに」。

自分の顔をどう生かすか考えよう

 とはいえ、自分の顔型やパーツを客観的に把握するのは意外と難しいもの。そんなときに役立つのが「自撮り」です。写真というフィルターを通すことで客観視でき、「自分の素材の良さ」に気付けます。

「同じ二重まぶたにしてもくっきりした二重なのか奧二重なのか、肌の色素が濃いのか薄いのか、眉毛もしっかり生えているのか薄いのか、人によって千差万別です。自分の素材を生かしつつ、理想に近付くメイクを試してみて。大切なのは固定概念にとらわれず、トライ&エラーを繰り返してみること。時間があるときにいつもと違うメイクをして、研究を重ねましょう」

例えば、「眉毛」を描くなら…
現実:眉毛が薄い
理想:しっかりした人だと思われたい
→眉毛を濃く描きすぎると、昆虫の触角みたいに見えてしまう。濃くするのではなく、眉山を直線的にしてシャープさを取り入れる

現実:眉毛が濃い
理想:優しそうな人だと思われたい
→眉ブラシで毛流れを整え、眉山をなだらかに描いたり、眉尻を下げ気味にしたりして、メイクに曲線を取り入れる