台無しになってしまうNGメイク

 ただ、「セルフプロデュースにメイクが大事」とはいっても、もちろんやり過ぎはNG! 特に髪の毛のカラーリング、ネイルやまつエクは自分では見慣れてしまうため、やり過ぎになっていても気付きにくい場合があります。

「『自分のメイクが企業イメージを損なっていないか』を判断基準にすると、NGメイクを防げます。例えば、清潔感や信頼感が求められる職場に、デコラティブなネイルはそぐわないですよね。ファッション以上にメイクの問題点は他人からは指摘しづらいもの。自分でジャッジすることを忘れないで」

 もし、「もう何年間も学生の頃のメイクのまま……」という人がいたら、いつの間にかトレンドから取り残されているかもしれません。メイクにはアップデートも必要です!

20代のうちからセルフプロデュースを習慣に

 人生100年時代といわれ、女性も長く働き続けることになります。20代、30代、40代……、ずっとキレイでいたいなら、「20代からセルフプロデュースを習慣にすべき」だと余語さんは言います。

「例えば40代になったから、『今日からちゃんとメイクしよう!』と思っても、若い頃から習慣付けていないと実際には難しい。反対に若い頃からトライ&エラーを繰り返していると、『若い頃とは違うぶん、ここを工夫してみよう』と応用力が付き、自分を魅力的に見せ続けることができるんです。それにセルフプロデュースにおける『俯瞰(ふかん)する力』『客観性』はビジネスでも状況判断に役立ちますよ」

 メイク1つで、印象は大きく左右されます。せっかく毎日メイクをするなら、効果的な方法を取り入れたいですよね。化粧の仕方次第で「なりたい自分」に近付けたら、毎朝のメイクがもっと楽しくなるかもしれません。

取材・文/三浦香代子 イメージ写真/鈴木愛子 イラスト/itabamoe 構成/浜田寛子(日経doors編集部)