連載「パラレルキャリアのすすめ」。前回は、SNSコンサルタントとして働く傍ら、副業でフォトグラファーとして活動する鵜ノ澤直美さんをご紹介しました。今回は、ITベンチャーで広報を務める一方、セラピストやモデルとして複業を行う下田奈奈さんを取材。複業を始めようと思ったきっかけや時間管理のコツなど、パラレルキャリアをする上でのポイントを聞いてみました。

ITベンチャー広報×セラピストとして活動

――まずは、簡単な経歴を教えてください。

下田奈奈さん(以下、敬称略) 小学校高学年から高校を卒業するまで、事務所に所属してタレント活動をしていました。ティーン向け雑誌にモデルとして出たり、テレビ番組のMCを務めたりしていました。ただ、母が病気になったことをきっかけに、「変化に対応できる人になりたい」と考え、不安定な芸能界での活動を続けるのを辞めて、大学へ進学。自信を付けたかったこともあり、自分が成長できそうなベンチャー企業へ営業として就職しました。

 その後、別のベンチャー企業で採用や広報、プロモーションの経験を積み、昨年、「週末モデル」のサービスを手掛けるモノクロムに入社しました。今は、広報と採用を担当しています。

モデルの撮影で訪れたサロンで「トレーニングしたい」と直談判

――本業の他、どのような複業を行っていますか? 複業スタイルを教えてください。

下田 複業では、「週末モデル」のモデル活動と、セラピストとして活動しています。週末モデルは、モデルを起用したい企業とモデルをしたい女性をマッチングさせるサービス。私自身もそこでモデルとして応募し、案件が決まったら撮影などを行っています。

 もう一つの複業はセラピスト。アーユルヴェーダのセラピーを行うサロンで施術を行っています。もともと、マッサージサロンなどの癒やし空間が大好きだったのですが、たまたまモデルの撮影で訪れたサロンに「セラピストとしてトレーニングをさせてください」と直談判したんです。そこでトレーニングをさせてもらうことになり、現在は週に2~3回、そのサロンでセラピストとして働いています。

モノクロムで広報・採用業務に携わる下田奈奈さん。本業の他、モデルやセラピストとしても働いている

――「好き」を追求した複業ですね。複業を始めたきっかけは何ですか?

下田 「週末モデル」のサービスに関わったことが大きいですね。週末モデルは、「女性の新しい働き方を応援する」ことをモットーにしています。広報として、実際にモデルさんと接していく中で、「自分も誰かのロールモデルになりたい」「体現者として新しい働き方を推進したい」という思いが強くなりました。

 ちょうど、政府も副業を解禁して、大手企業でも副業が広まりつつあったので、「自分もチャレンジしよう」と複業を始めました。それまでは「趣味」にとどめていたセラピーやアロマを本格的に勉強し、「複業として始めよう」と考えました。周りに活動的な女性たちが多いコミュニティーに身を置いていたことも、一歩踏み出せた理由の一つですね。