前回は、働く女性が恋愛にどう向き合えばいいかを、戦略コンサルタントで『普通のダンナがなぜ見つからない?』著者の西口敦さんから学んだ正能茉優さん。今回は結婚という切り口から、恋愛を考えていきます。

前回記事 ⇒ 正能茉優×西口敦 働く女性の恋愛ってどうすればいい?

「普通の人がいい」と言いながら、実は求めすぎ?

正能茉優(以下、正能) 西口さんが書かれている本のタイトルにもあるように、自分が何となく描いている「普通」のお相手って、実はすごく希少な存在だから、難しいんですよね。特に、働く女性は、一般的に自分自身が洋服やメイクに気を使いながら、仕事も頑張っているという自負がある。だからこそ、無意識のうちに相手に求めてしまうところも大きくなってしまうのかなと思います。そうなると、ますます「自分的、普通の人」に出会えない。

西口敦(以下、西口) 社会人になって人脈が広がり、いろいろな人と交流しますよね。交際人数も増えていくと思います。そこで陥りがちなのが、交際というケーススタディーを重ねた結果、チェック項目が増え過ぎてしまうことです。誰かをチェックするときって、往々にして否定的な項目しかありません。だからチェック項目が増えれば増えるほど、否定的なことばかり目に付くようになる。

正能 どうしても気になる部分に目がいってしまって、選択肢が狭まってしまうというわけですね。

西口 その通り。基本的に「みんなが結婚したい」と思うような男性はそんなに多くないんです。学歴は私と同じくらいかそれ以上で、正社員で、年収もそこそこで、外見も平均点以上……などという条件に当てはまる男性の数は圧倒的に少ない。そんな状態でチェック項目を増やしてしまうと、ますます該当者が少なくなる。

 そして、よく「結婚前に同棲して確かめましょう」という人がいますが、それにはあまり賛成できませんね。同棲すると相手のネガティブなことばかりが目に付いてしまう。

正能 でも西口さんのお話だと、経験を重ねていくごとに知らず知らずのうちにチェック項目は増えてしまうんですよね。女性は、何に気を付ければいいのでしょうか。

西口 まず心掛けたいのはチェック項目を作る行動を、意識的にしないようにする。あるいは目に付いてしまったネガティブな項目をできるだけポジティブに置き換えて考えるようにしてみる。

正能 ネガティブ項目を、ポジティブ項目に! 例えば、どういうことなのでしょうか。