SNSでさまざまな人とコミュニケーションが取れる今、男女の出会い方も多種多様になりつつあります。ネットやスマホアプリの「マッチングサービス」を活用した出会い方が一般的になり、前回の記事「マッチングアプリ婚ぶっちゃけ、どう? 実例夫婦に直撃」で紹介したように「アプリ婚」も増えています。今回は、イマドキの男女の出会い方と、効果的なアプリの使い方を改めて考察します。

結婚を前提としたお見合い時代から、自由恋愛時代へ

 男女の出会い方は、時代を経て変化してきた。昭和の時代、1940年くらいまでは、「お見合いおばさん」と呼ばれるような仲人を立て、結婚を前提に出会って結婚するというカップルが大半だった。それが1965年を境に恋愛観・結婚観が変化していき、自由な恋愛期間を経て結婚をするカップルが急増。一方で、お見合い結婚が減少していく。

 「これは、女性の社会進出なども進み、出会い方が変わってきたことが考えられます」。そう説明するのは、恋活・婚活アプリ「ゼクシィ恋結び」や「ゼクシィ縁結び」などゼクシィブランドの広報を担当する加藤早貴さん。

 平成に入ると、男女の出会いを自由に楽しむ傾向は加速し、約90パーセントが恋愛結婚をする時代に突入。恋愛や結婚のスタイルが多様化し、「合コン」や「できちゃった婚」他、流行したお見合い番組に象徴されるカップリングパーティーの「ねるとん」といった言葉も生まれた。また、インターネットが普及し、メールやSNSでコミュニケーションを取ることが珍しくない世の中に変化すると、ネット上の出会いも増えていった。SNSで同じ趣味を持つ人同士でつながり、交際に発展して「SNS婚」をするケースも見受けられるようになる。

 それを示したのが下図である。

出会いが多様化し、婚活アプリが欠かせない時代に

 自由な恋愛による結婚が主流になると、いつどこでどう出会うかが課題になってくる。出会いの機会が少ない人は、それだけ結婚に至るきっかけも少ない。こうした状況を受けて、結婚相談所や街コン、マッチングサービスを提供する恋活・婚活アプリなど、出会いをサポートする婚活サービス事業を展開する企業が次々と出現する。婚活サービスを利用して成婚したカップルは、下図のように増加傾向にあり、2016年には1割を超えている。