社会人の恋愛を様々な角度から考察する本連載。今回は、「マーケティングの手法を恋愛に活用して3カ月で彼女をゲットした」というマーケティングロボティクス・古川陽一さんを取材しました。「恋愛はマーケティングと同じなんです」と断言する古川さんは、8つのステップを徹底し、「彼女いない歴3年」を打ち破りました。では、古川さんは具体的にどのようなアクションを起こしたのでしょうか? 前編・後編に分けて、詳しくお伝えします。

古川陽一さん
1989年石川県生まれ。クラウド営業ロボット「マーケロボ」を活用し、企業向けにマーケティング支援を行うMarketing-Robotics(マーケティングロボティクス、東京・港)で、マーケティングコンサルタントとして働く。大手診断薬メーカーの研究員、人材系ベンチャーの営業、会員制クラブのボーイを経て、2018年10月より現職。

「マーケティングは恋愛と同じ」社長の助言でひらめく

 クラウド営業ロボット「マーケロボ」を活用し、企業向けのマーケティング支援を行うベンチャー企業・マーケロボ社にて、顧客向けにマーケティングのコンサルティングを行う古川陽一さん。ある日、社長からの仕事上のアドバイスが古川さんの恋愛観を大きく変えた。

 「マーケティングは、恋愛と同じだ。大事なことは、モノを売ることではなく、相手(顧客)との人間関係を構築し、タイミングをつかむことだ」

 当時、3年間彼女がいないことに悩んでいた古川さん。この社長の一言をきっかけに、「仕事で学んだマーケティング手法を、プライベートに生かさないわけにはいかない」と決意する。

 「僕自身、仕事でお客様の支援をする中で、マーケティングは人間関係の構築と同じだと実感していたので、社長の言葉にはとても説得力がありました。そして、ビジネスで使っているマーケティング手法をそのまま恋愛に活用してみようと思ったんです

マーケロボ社に勤務する古川陽一さん。取材中も、記者やカメラマンに逆に質問をしてコミュニケーションを取りながら、その場の雰囲気を明るくしてくれた
マーケロボ社に勤務する古川陽一さん。取材中も、記者やカメラマンに逆に質問をしてコミュニケーションを取りながら、その場の雰囲気を明るくしてくれた

 そして、マーケティング手法にある以下の「8つのステップ」を実践した古川さん。すると、効果てきめん、3カ月で彼女ができたという。

<マーケティングに大切な8つのステップ>
(1)決意(決めることからすべてが始まる)
(2)分析(過去の成功、失敗事例の洗い出し)
(3)ペルソナ設定(ペルソナの2つの効果を期待できる)
(4)リードジェネレーション(見込み客情報の獲得)
(5)リードナーチャリング(インサイドセールス)
(6)リードクオリフィケ―ション(ランク分け)
(7)クロージング(商談成立)
(8)カスタマーサクセス(契約後の顧客満足度を上げる)

 では、彼は、一体どんな段階を踏んでいったのだろうか? 今回は、8つのステップのうち4つのステップの詳しいノウハウを解説する。