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念願の留学中に事故で帰国「人生終わった」からの起業

岩崎ひとみ(上)「英語が苦手な科目だったのに」留学きっかけで英語教育施設を開業

もし自分の子どもが生まれたら…

 「私は英語の勉強を始めたのが遅くてすごく苦労したから、子どもには英語で苦労することなく、読み書きとスピーキングが自然にできるようになってほしいと強く感じていました。日本に生まれたら日本語が自然と話せるようになるのと同じように、米国に生まれ育った人で、英語を話せない人はいない。暮らしの中で英語が身に付く学校を探したのですが、新潟にはなかなかない。いわゆる『インターナショナルスクール』はどうしてないのだろうか。地方でのニーズは本当にないのか。子どもの教育に対して熱心な人はいないのだろうかと真剣に考えるようになったんです」

 そして、ふと、「ないのであれば、つくることはできないか?」と起業を意識するようになる。そのきっかけは大学時代の学びにあった。

起業の授業が刺激的だった

 「大学ではマネジメント学部で、1~2年生の時に所属していたゼミの教授が起業論や地域経営論が専門だったんです。当時起業家を目指していたわけでも経営者になりたいとも考えたことがありませんでしたが、先生のお話はとても刺激的で面白く、勉強になり、いつもゼミ室に入り浸っていました。その先生のおかげで、起業や経営が身近に感じられていましたので、起業へのハードルがとても低くなっていたのだと思います。そして、起業を考え始めて、すぐに先生の元へ相談に行きました」

スクール見学を頼むも門前払い

 教授から起業や経営についてのアドバイスをもらった岩崎さんは、実際にインターナショナルスクールを見学することを思いつく。

 「起業すると決めた時には、英語教育に携わった経験がなかったので、自分の子どもを通わせたいと思えるインターナショナルスクールへ見学をさせてほしいと電話をかけました。東京だけではなく、いろいろな地域のインターナショナルスクールへ問い合わせましたが、すべてのスクールから門前払い。担当の方へ取り次いでくれることもありませんでした」

 電話をかけ続けた岩崎さん。1つだけ対応してくれたスクールがあった。

 「埼玉県のとあるインターナショナルスクールだけは、『スクールの教育理念に共感した』と伝えたら快く引き受けてくれました。すぐに代表の女性社長からお電話をいただき、研修をさせてくださるとお返事がありました。その間は社宅の提供もしてくれて、無償で1週間研修を受けました。私は学校経営について、他の立ち上げメンバーはカリキュラムの構築からレッスンのプラン、本当に何から何まで教わりました。スタッフの方もとても親切で、私もこんな学校をつくりたいと心から思いました。会社としても、スタッフの方が気軽に社長へ連絡が取れるほど風通しが良く、社員と経営陣が近い関係であるということも学びになりました」

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