「実は、妹だけでなく、ウェディングプランナーは過酷な仕事であるがゆえに辞めてしまう人が多いと知り、その人たちの新たな活路がつくれたら……と思いました。優秀なプランナーが活躍できる場をつくりたい。女性の活躍を支援するWOMAN COLLEGEの事業の核の部分と、妹の思いがマッチしたんです」(黒田さん)

「オンラインで活躍できる場があれば、地方の優秀なプランナーさんも活躍できる。子育てとの両立ができなくて辞めた人も対応しやすくなる。結婚式をはじめ、お祝いの場にかかわるさまざまな人の活躍の場をつくれると思いました」(黒田さん)
「オンラインで活躍できる場があれば、地方の優秀なプランナーさんも活躍できる。子育てとの両立ができなくて辞めた人も対応しやすくなる。結婚式をはじめ、お祝いの場にかかわるさまざまな人の活躍の場をつくれると思いました」(黒田さん)

 おりしもSNSには「#結婚式延期」「#結婚式中止」「#結婚式キャンセル」といった悲鳴のような投稿があふれていた。全国の式場やホテルなどが加盟する「日本ブライダル文化振興協会」の調査によると、2020年3月~9月までの間に、およそ17万組の結婚式に影響が出たという。

 早くサービスを開始しなくては──。姉妹の思いが一つになり、Stay Home Weddingは動き始めた。

取材・文/三浦香代子、長野洋子(日経doors編集部) 写真/鈴木愛子