「仕事が中心の毎日です。恋愛ですか? 悩んでいると言われれば悩んでいる気もするし、悩んでいない気もする。正直めんどくさいじゃないですか。でも、いつかは結婚相手になる人と出会いたいという気持ちはありますよ」――こんなリアルな言葉の一つ一つを、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表の清田隆之さんが、丁寧に因数分解してロジカルに解説してくれます。

「恋愛ってコスパ悪くないですか?」(上)
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恋愛とコスパをdoingとbeingに分けたら

 実は「恋愛とコスパ」はこれまで桃山商事でも何度か取り上げたことのあるテーマでもあります(2019年秋には「恋愛はコスパが悪い?」というタイトルのイベントもやりました)。ここで紹介したのが、「doing」「being」という考え方です。

 doingとは、「行為」や「する」という意味で、何かをして何かを得たり、目的に向かって動いたり、コンセプトに沿って物事を進めたり、そういう営みをdoingと呼びます。

 一方のbeingは、「存在」や「いる」といった意味で、こちらは意図や目的ありきではなく、ただそこにあるものや、ただそこにいることをbeingと言います。