条件に当てはまる男性の母数が少ない

 自分の気持ちを大事にするのはごくごく自然なことであり、わがままや欲張りなどでは決してないはずです。

 とはいえ、H子さんは現実的に相手が見つからないことに悩んでいるわけですよね。「今のままで全然オッケーだと思います!」と言ったところで事態は前に進みません。

 ここまでの話を踏まえると、自分の要望や願望が絞り込まれていることで、そこに当てはまる男性の母数が減っている、ということは言えると思います。

 大事なのはこれとどう向き合うかということですが、仮にH子さんの側に(わがままや欲張りというような)問題があると考えると、答えは「妥協しろ」ということになってしまいます。

 例えば「物足りなさに目をつぶって同世代の男性と付き合え」とか、「結婚はいったんさておいて魅力的な既婚男性と恋愛すればいいじゃん」とか、そういう話になってくるわけですが、それが相談者さんのプライベートを充実させることにつながるのかというと甚だ疑問です。

 では、どうすればいいのか。

■同年代男性は物足りない 「まっとうな恋愛」とは(下)に続く。

文/清田隆之(桃山商事) 写真/PIXTA