対等なパートナーシップを築きたい

 相談文には「方向性が分からない」とありますが、H子さんの希望自体はわりと明確なようにも思います。一度離婚している経験などから、次の相手とは事実婚を望んでいる。また努力家であることを自認しており、相手にも同等のものを求めている。

 つまり、自分と似たようなタイプの男性と対等なパートナーシップを築きたいというのがH子さんの希望ではないかと推測されます。

「理想が高い」って本当?

 よく「理想が高すぎ!」と言われるようですが、H子さんは本当にそうでしょうか? 相談文を読む限りではH子さんに高望みをしているような部分は感じられません。

 自分と似たようなタイプの人と対等な関係を築き、支え合い刺激し合いながら仕事や私生活を充実させていきたい。それを望むことが「理想が高すぎ!」になってしまうとは正直思えません。

 もちろん、周囲のアドバイスの意味するところは分かります。数を打てというのも、理想を下げろというのも、要するに「確率を上げろ」と言っているわけですよね。

 いい人とめぐり合うためには出会いの分母を増やしたほうが合理的だし、ちょっとした条件で切り捨てず、実際に会ってみれば印象も変わるかもしれない。だから、たくさんの人と会ってみろと周りは言ってくるのだと思います。