「バツイチで新しいパートナーを探しているけれど、マッチングアプリは正直しんどい。周りからは、理想が高いと言われるし、確かに気づいたら男性のスペックやステータスを気にしている自分がいるけれど……。35歳という自分の年齢のこともあるし、パートナー探しの方向性が分からない」――今回はこんな、doors世代のリアルな声を、恋バナ収集ユニット「桃山商事」の清田隆之代表が、真剣に丁寧に因数分解して、ロジカルに考えました。この記事は(下)です。

前編 バツイチ35歳 出会いたいけど方向性が分からない(上)
後編 バツイチ35歳 出会いたいけど方向性が分からない(下) ←今回はここ

 正社員としてバリバリ働き、休日もジムに行って体を鍛えているという努力家のH子さん。でも、恋愛では、「自分の方向性が分からない」と悩んでいます。

「努力」の方向性が分からない

 H子さんの「方向性が分からない」のは何の「方向性」なのかというと、それは「努力」の方向性ではないでしょうか。

 H子さんはおそらく、前の結婚時代にも、家庭のことや仕事のことでたくさんの努力をしてきたのだと思われます。

 頑張るというのは「エネルギーを使って何かをする」ことであり、それは大抵、「大変だけどやったほうがいいと思われること」や「今の自分より少しレベルの高いこと」に対して向けられるものです。

 それ自体は決して悪いことではないし、それによって自身の成長を実感できたりもするわけですが、その半面、何もしていない状態を「頑張ってない」とネガティブに捉えてしまう……といった副作用が付いてくることが多い

 おそらく、H子さんはご自身が「頑張っていないこと」に焦りを感じているのではないでしょうか。