「遠距離恋愛をしていた彼に『こっちに来てよ』と言われ、『いずれ結婚する』と思って、正社員の仕事を辞めて、彼のところに行きました。派遣社員として働き、家事を担って激務の彼を支える日々に。次第に態度がよそよそしくなった彼に『早く結婚して、子どもを産みたい』と話したのに、私を振って、後輩女性とデキ婚したんです」。今回はこんな、doors世代のリアルな声を、恋バナ収集ユニット「桃山商事」の清田隆之代表が、真剣に丁寧に因数分解して、ロジカルに考えました。

前編 「早く出産したい」と話す私を振った元彼がデキ婚(上)
後編 「早く出産したい」と話す私を振った元彼がデキ婚(下) ←今回はここ

 前編ではR子さんの元彼が説明責任を果たしていないことが指摘されました。自分自身と向き合って徹底的に言語化し、R子さんが納得するまで丁寧に説明し続けること。ただし、彼の責任はそれだけではありません。

失った機会と時間

 それはR子さんが失った機会と時間にまつわる責任です。これはある種の「損害賠償」とも言えるかもしれませんが、正社員の職を失わせてしまったこと、そして妊娠のリミットを意識する中で無用に時間を奪ってしまったことなど、時計の針を戻すことは不可能だとしても、せめてR子さんの望みを聞き、具体的な金銭を含めたできる限りの補償(例えば減ってしまった年収分など)を自ら申し出ることが責任を果たすということではないかと思います。