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わたしのレジュメ

23歳で起業 アプリ大ヒットの裏で収益化に苦しむ

関口舞 アプリで多くのユーザーの心をつかんだけれど

「nine」が世界中のユーザーに大ヒット

 リリースしたアプリがすべてヒットしたわけではありません。デートアプリ「5pm」や学生向けのマッチングSNS「Lemon」などをリリースしましたが、海外で話題になるようなPRを展開したり収益化したりするのが難しく、4000万円あった資金は尽きかけました。でも、アプリがはやらなければ、投資家からの次なる出資は望めません。そこで一か八かで、2015年末に企画・リリースしたサービスが、マッチングアプリ「nine」でした。インスタグラムの9枚のコラージュ画像をプロフィールにしてマッチングする仕組みです。

 さらに「nine」への登録を促すために、インスタグラムのIDを入力するだけでLikeの多かった9枚のコラージュ画像を作成できるウェブサービス「#2015bestnine(以下、ベストナイン)」も作りました。

 もう必死でした。メディアへの露出を狙うだけでなく、海外のインスタグラマーに「(その人の)9枚のコラージュ画像」をプレゼントして、喜んでもらう方法なども実践しました。相手に喜んでもらうことで情報をユーザーに自発的に拡散してもらうというのは、有効なPR方法だと思っています。もともと、私は人の気持ちに敏感過ぎる傾向があり、少し前までは、その性格がコンプレックスでした。でも、「この性格だからこそ、人の気持ちの変化をつかめて、うまくPRできるのかもしれない」ということに次第に気付き、今では、この性格を受け入れて、仕事に生かすようにしています。

 このPR活動の結果、オバマ元大統領夫人やドナルド・トランプ大統領など、世界中で1500万人がベストナインを利用してくれました。予想以上に反響が大きくてうれしかったのですが、経営のほうはそう甘くはありませんでした。

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