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わたしのレジュメ

23歳で起業 アプリ大ヒットの裏で収益化に苦しむ

関口舞 アプリで多くのユーザーの心をつかんだけれど

「自分の気持ちを大切にできる人生」のお手伝いがしたい

 それは、ユーザーが自分自身の気持ちに向き合えるサービスを作りたい、ということ。今の世の中、自分自身の気持ちが分からなくなっている人がたくさんいるはずです。例えば、昔のSNSでは「思ったこと」をありのままに書いている人が多かったのですが、今のSNSには「(周りに)こう思われたい」という“理想の自分”を発信しているという人が少なくありません。だけど、「本当の自分はどうしたいのか?」が分からないと、目の前にチャンスが訪れてもつかめないと思うのです。

 それに、誰かに遠慮して「本当の夢」を描いたことがない人が多いようにも感じています。でも、私が入社式当日、ノートに自分の本心を書いたように、自分の内側で思うだけなら、誰にも遠慮する必要なんてない。いったん自分を取り巻く殻を取っ払って、「本当はどうしたいのか?」を見つめてみる。そして自分の本心に向かって歩き出せば、何も見えない中で迷うよりは楽しいはずです。

 来年辺りには、今まで作ってきたウェブサービスとは違う軸で、ユーザーが「自分自身の考えや大事にしていること」を見つけられるサービスを作ってみたいですね。それは、必ずしも収益化できる商品じゃなくてもいい。私が初めて企画した「one heart」だって、そういう気持ちで作っていたから。

もう一つの夢は「文章」で誰かを喜ばせること

 実はここ一年、自分の気持ちと改めて向き合ってみたとき、「やっぱり文章を学び直したい」と思うようになって。今は、脚本の学校に週1回通いつつ、作品をコンクールに応募することもしています。何千人もの応募者の中から選ばれることは難しいかもしれません。でも別に、やりたいからやるでもいいじゃん、と思って。好きなことをするときに、理由を説明しなければいけないわけでもないですよね。

 でも、そんなふうに「自分の好き」だけを追求してみたけど、やっぱり物足りなかった。私は誰かに喜んでもらえる実感がなければ、満足できないみたいです。だから、誰かのためになることにもチャレンジしつつ、自分を満足させるために文章を書くことも続けていきたい。そして、いつか自分の文章でも、誰かを喜ばせることができたらうれしいです。

取材/小田舞子(日経doors編集部) 文/流石香織 写真/稲垣純也
日経doors過去記事 関口舞「もし自分が万能なら何したい?」から始めてみる

関口舞(せきぐちまい)
関口舞(せきぐちまい) ウェブサービスの企画開発・転職支援事業を展開するプールサイドの代表取締役社長。1990年生まれ。23歳で起業し、オバマ大統領夫人やドナルド・トランプをはじめ世界中で利用されたInstagramサービス「#2015bestnine」や精密性格診断サービス「エムグラム診断」などのコミュニケーションサービスを企画、リリース。TOKYO MX「モーニングクロス」などニュース番組でのコメンテーターとしても活動。TOKYO FM「ホメラニアン」のパーソナリティも務めている。
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