入社2年目でフジテレビを退職し、アロマセラピストに転身した元アナウンサーの大橋マキさん。社会人留学やパラレルワーク、結婚、出産など、さまざまな経験を経て、現在は神奈川県葉山市でコミュニティ活動を行っています。華やかな都心ではなく、小さな町だからこそできる仕事とはどんなものなのでしょうか?

前編 人気絶頂なのに2年でフジTV退社、涙の理由
後編 都心⇒アムス⇒葉山 予想外の人生の波に乗る ←今回はここ

息苦しい東京を離れ、自然豊かな海辺の町へ

 幼少期は父親の転勤で静岡県や茨城県など自然豊かな土地で暮らしていましたが、20代の頃はフジテレビでアナウンサーとして働いていたため都心暮らし。2年で退職し、アロマセラピストとライター、二足のわらじを履いていたときも、やはり都内に居を構えたほうが動きやすく、結婚と同時に目黒区に家を建てました。

 けれど、夫の仕事の関係でオランダの首都アムステルダムに移住したとき、価値観が大きく変わったんです。運河によって発展したアムステルダムは、街中に水路があり、自然との距離感が近い都市でした。人々の移動手段は自転車。休日はボートハウスでビールを飲みながら一日中おしゃべり。

オランダ・アムステルダムにて。自然豊かな生活を送り、価値観が一変した 写真/SHINSAKU KATO

 そんな暮らしを楽しんでいたら、帰るのは東京ではない気がしてしまって……。建てた家は譲渡して、帰国と同時に神奈川県の葉山町へ引っ越しました。何軒か住み替えましたが、築90年くらいのサザエさんの家のような平屋に住んだこともありました。今は東京に来ると、人が多すぎて息苦しくなるくらい。すっかり田舎暮らしに染まりました。