現在、アスリートの夫、子どもと一緒に暮らす関西と、東京を往復しながら仕事を続ける村上萌さんは「今の暮らし方、働き方がベスト」と語ります。家族も仕事も大切だからこそ選んだデュアルライフ。その理由をじっくり聞きました。

前編 もがいて「キラキラ」を手放した、糸口が見えた
後編 理想の生活の中に「私らしい仕事」がある幸せ ←今回はここ

今を大切に積み重ねることで、自分だけの未来が描ける

 私が生まれたのは1987年、バブル崩壊のすぐ後です。小学生時代はノストラダムスの大予言による地球滅亡におびえ(笑)、就活の頃はスーツを買った直後にリーマン・ショックが発生、起業してやっとオフィスを借りたとき、東日本大震災が起きました。節目を迎えるたびに、いろいろなことがあったんですね。

 だから、予測不可能な未来をプランニングするよりも、まず、目の前のことを自分で楽しくする意識が身に付いたのだと思います。直近の希望を一つずつかなえて、積み重ねることが未来をつくると考えていました。

 それが、今、私たちが運営している「NEXTWEEKEND」のコンセプトにつながっているのかなと思います。NEXTWEEKENDは、「季節の楽しみと小さな工夫」をコンセプトにしたコミュニティーメディア。日常生活の中で「次の週末に取り入れたい」と思えることをキーワードに、日々の暮らしを楽しむためのちょっとした工夫、例えばインテリア、雑貨、料理、プチDIYなどを提案しています。

 Web、SNS、雑誌、イベントなど多様なメディアで企画を発信するほか、ECストアの運営、商品企画、企業や自治体と連携したプロモーション活動やイベントもプロデュースしています。

 私たちのミッションは、提案した企画をユーザーの生活文化にすること。メディアを活用して同じことに関心のある人たちを結び付けることで、自然とファンが広がっていきました

 例えば、今、インスタグラムで「#週末野心」で検索すると約14万件ヒットします。こうしたハッシュタグが共通言語となりNEXTWEEKENDのコミュニティーが盛り上がっているんです。この共通言語を提案することが私たちの価値の一つ。「こんなすてきなもの見つけちゃった」「ちょっと工夫すると楽しいよ」っていう新しい発見を率先して提供できる存在でいたいですね。

「季節の楽しみと小さな工夫」を詰め込んだマガジン。SNSと連携して楽しめるユニークな体験型の雑誌