「やっぱりPRをやりたい」 心の声で転職を決意

 英会話学校では、販促の仕事もしました。フリーペーパーに広告出稿したり、地域の大学にPRをしに行ったり。その時、やはり自分が販促活動をすることでお客さんも増えていく実感があり、とても楽しさを感じました。

 「現場だからこそ得られた知見を生かして、広告宣伝・PRの仕事をしたい」

 自分の心の声に従い転職活動を始め、中堅の広告代理店に入りました。そこでは、広告宣伝やPRだけではなく、マーケティングの考え方を基礎から教えてくれました。ずっとやりたかった仕事だったので、早く先輩たちのようになりたいと、無我夢中で働きました。休みの日は、マーケティング、ブランディング、PR、広告宣伝に関する勉強を、これでもかというくらいやりました。

 それでも、なかなか思うように仕事ができるようにはなりませんでした。次第に、「私にはこの仕事は向いていないなのではないか」と思うようになりました。

背中を押してくれた親友の一言

 「あんなにやりたかった広告宣伝・PRの仕事が自分には向いていない」。失意の中、2社目の会社を退職し、広告やPRとは違う業界での仕事を探そうと決めました。「3カ月で次の転職先を見つける」と決めていましたが、「これだ」と思える仕事が見つからないまま3カ月が過ぎてしまいました。

 自分ではその理由が分かっていました。本心では広告宣伝やPRの仕事がやりたい、でも、また苦い経験をするのではないかという不安が本心を打ち消してしまっていたんです。転職活動中は、家族から「内定をもらえた会社に入ってみたら?」と言われたり、周りの先輩から「PRは花形の仕事だから難しいのでは?」と言われたりもしました。

 そんな私の背中を押してくれたのが、親友の一言です。「本当はPRの仕事がしたいんでしょう? 諦めずにもう一度PRの仕事を探したほうがいい」

 親友の言葉で、目が覚めました。「そうだ、私が本当にやりたい仕事は広告やPRの仕事なんだ。やりたい仕事を探せばいいんだ」。そう気付いてから2週間後に次の転職先の求人を見つけました。面接を受け、無事に内定をもらい、入社が決まりました。もしあの時、親友の言葉がなかったら、今の私はいなかったかもしれません。親友には、今でもずっと感謝していますね。