子どもを育てるにはお金がかかります。でも、わが子にはできる限りのことをしてあげたいのが親心。子どもの可能性を最大限に育みながらも、家計に無理のない生活をしていくために、親はどのような備えが必要でしょうか。ファイナンシャルプランナーの八木陽子さんに話を聞きました。

新生「日経xwoman」のカウントダウン企画として、「日経DUAL」の「年齢別特集/妊娠・育休」の1本をお届けします。(2020年11月16日の日経DUAL記事を掲載します)

人生後半で息ぎれしないマネープランを

 新しい家族が増えると、わが子にいろいろな体験をさせ、夫婦で子の成長を喜びたいと希望があふれます。その一方で忘れてはいけないのが「子どもが増えれば、出費も増える」ということ。

 「何十年も先のことは考えにくいかもしれません。でも、子どもが生まれると、大学を卒業するまでの向こう22年間の教育費など、長期にかけて出費が続くため、20年、30年先を見越したマネー計画が必要になります」。こう話すのは、18歳と10歳の子の母で、子育てにかかるお金に詳しいファイナンシャルプランナーの八木陽子さん。

 「人生の3大費用と呼ばれるのが、教育費用・住宅費用・老後費用です。妊娠・出産したころは、『教育費用』のスタートラインに立ったところ。教育費の支出を長距離マラソンに例えるならば、走っている途中でマイホーム購入という重いリュックを背負い、さらに人によっては教育費マラソンを走り終えた途端に、『燃料』となる資金を補給する間もなく次の『老後費用』という長距離マラソンに突入することになってしまいます。

 人生100年時代で老後も長い時代です。途中で『お金がない!』とならないためにも必要なのは、妊娠・出産のタイミングで夫婦一緒に今後の人生のマネープランを考えることです」

 次のページから、出産前後に夫婦で話し合うべきこれからのお金について、八木さんに聞いていきます。