低体温の人は肌の角層の細胞面積が小さい
永井さんの研究では、口腔内体温が36℃未満、あるいは、ストレスなども肌の状態と関連することがわかった。例えば体温が低い人は角層の細胞面積が有意に小さかった。これは肌の細胞の成熟度が低いことを意味する。
「朝食欠食は低体温につながるので、健康な肌のためには朝食をとり、日常的に体を動かしてほしい。体温が36℃未満の人は、今より5000歩増を目指すことで代謝が高まり、肌の新陳代謝も良くなることが期待できる」と永井さん。
コロナ禍で運動不足の今こそ、意識して体を動かし、食事のバランスや内容を見直して、美肌や美髪を取り戻そう。
※2 Am J Clin Nutr;77,2,348-355,Feb 2003
取材・文/福島安紀 イラスト/もり谷ゆみ 図版/三弓素青 構成/黒住紗織(日経BP総研 ヘルシー・マザリング・プロジェクト)
ウォブクリニック中目黒 総院長
兵庫県立大学 環境人間学部教授