予想外に多くの人が変化を訴えたのが、「生理痛の軽減」「頭痛の緩和」など痛みの改善があったこと。この2カ月は鎮痛剤に頼らなくて良かったという声には、びっくり。頭痛が緩和した人のなかには、同時に貧血による立ちくらみなどが軽減されたと報告する人もいました。

生理痛の薬なしで2ヶ月過ごせた
【Gさん 23歳】
普段は生理痛がひどく、薬なしではいられない状態だったのに、この2ヶ月で一度も薬を飲むことがありませんでした。痩せすぎのBMIも改善し、様々な効果を感じています。
貧血が改善し、頭痛の鎮痛剤が不要に
【Hさん 22歳】
立ちくらみがひどかったのですが、最近はなくなり、息切れもしなくなりました。ヘモグロビン値が改善していたので、貧血が緩和したのかも。頭痛持ちでいつも痛み止めに頼っていたのですが、この2ヶ月は使うことがありませんでした。

 生理痛以外に、生理前の気持ちのイライラが軽減されたという声も複数聞かれました。自己評価で「不安感」が改善した人は12人、「イライラ感」が軽減した人は9人、憂鬱気分が改善した人は10人でした。

 働く女性の多くがPMS(月経前症候群)などの気分のアップダウンに悩んでいることは、ラブテリの調査でもわかっています。たんぱく質のちょい足しで、メンタル面でもいい効果を実感できたことは見逃せません。

仕事でイライラしなくなった
【Iさん 27歳】
仕事でイライラすることが少なくなり、実験の後半は特に穏やかに過ごせた気がしています。とても楽でした。


生理前にイライラしなくなった
【Cさん 24歳】
いつも生理の1週間前くらいからイライラが辛いのですが、ここ2ヶ月はあまり感じませんでした。緩和された感じです。

 また、計測した項目の中で目を向けたいのが、半数以上にあたる16人の筋肉量が増え、除脂肪体重(≒筋肉量)が全体平均で約230g増えていたこと。わかりやすく例えると、鶏胸肉1枚分くらいの筋肉がついたことになります。

 このように、次々と報告される参加者のうれしい変化に、企画したヘルシー・マザリング・プロジェクトのメンバーは思わずニンマリ。栄養が大切と分かったとしても、実行しやすい方法がないと、なかなか続けられません。その点、調理要らずで、職場でも手軽にたんぱく質が摂れるヨーグルトは、続けやすかったとの声が多く、今後のヘルシー・マザリング・プロジェクトの提案活動にも役立ちそう。

 何より、いつもの生活に少し栄養を足してみるだけで、体調も良くなり、心にも美容にも好影響があることに「気づけてよかった」という声が多かったことが大きな成果です。

 仕事とコミュニケーション両側面から生産性向上も実感できた今回の「たんぱく質のちょい足し」チャレンジ。どこでも手軽にはじめられるこの方法を、あなたもぜひ試して、変化を実感してみてください。

みんなでヨーグルトタイム。参加者同士で「ヨーグルト取りに行きませんか?」などの声がけをして会話が生まれることもあったとか。今まで話さなかった人と話す、良いきっかけにもなったそうです
みんなでヨーグルトタイム。参加者同士で「ヨーグルト取りに行きませんか?」などの声がけをして会話が生まれることもあったとか。今まで話さなかった人と話す、良いきっかけにもなったそうです

取材・文/磯部麻衣 撮影/皆木優子 構成/黒住紗織(日経BP総研ヘルシー・マザリング・プロジェクト)

+10gのたんぱく質で心と体はどう変わる?(上)

ヘルシー・マザリング・プロジェクトとは

 将来、赤ちゃんが欲しいと思っている人に、「転ばぬ先の杖」として知っておいてほしい大切な情報を伝え、若い女性の栄養問題など、現状の問題点を解決する方法を提案していくプロジェクトです。

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