タグ付け、予定表連携… 小さな手間を省いてくれる

 取材や会議が始まったら録音ボタンをオン。音声データ、自動で文字起こしされたテキストデータはパソコンへも転送可能です。スマホで音声を聞き直しながら、パソコン上のテキストデータを使って作業を進めていくのがいつもの私のスタイルですね。再生速度も調整できるから、1.3倍速で効率アップを図っています。

 正直、自動書き起こしの精度はというと、そのまま文章として成立するレベルには達していません。それでも、こちらが何も操作しなくても、テキスト化と同時に「タイムライン形式」に変換されていくのがとても便利! 一般的なレコーダーで録音したデータのように、マウスでカーソルを行ったり来たりさせて聞き直したい箇所を探さなくていいんです。また、特に重要な箇所には「タグ付け」もできます。

 また、iOSの「カレンダー」をはじめとした予定表アプリとも連携できます。カレンダーに入っている予定の名称が、自動的にデータファイルの名前となるため、自分で設定・管理する手間を省けるようになりました。「とりあえず」と適当な名前を付けてファイルを保管しておくと、後から使おうとしたとき、どのファイルに何が記録されていたのか分からなくなってしまうんですよね……(笑)。

効率化アプリがあれば使ってみる、薦めてみる

 モバイルアプリを主な事業としている会社なので、職場では便利なアプリがあったら積極的にその情報をシェアして、どんどん使っていこうという雰囲気がありますね。つい最近も先輩から、付箋に書かれたデータをデジタル化して管理できる「Post-it」というアプリを教えてもらって導入してみたのですが、会議でのブレスト内容をよりスムーズに整理できるようになりました。

 アイデアや仕事に活用できそうな情報は、一人の頭の中にとどめておくのはもったいないですよね。さまざまな会社で働き方改革に取り組んでいると思いますが、皆さんもお薦めのツールを見つけたら、ぜひ仲間にも提案してみましょう。より働きやすい職場をつくることができるかもしれません!

小林 礼(こばやし あや)
小林 礼(こばやし あや) 新卒でエムティーアイに入社。営業部に配属され、広島や首都圏で勤務。4年目に広報室へ異動。サービスの認知拡大を目指し、事業部と連携しながら、メディア対応やセミナー運営などに取り組んでいる。

取材・文/堤真友子 イメージ画像/PIXTA