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doors 旬のインタビュー

マスク用ストラップ緊急販売 32歳の女性社長が奮闘

大学卒業後に入社した外資系金融を1年弱で退職。母親が経営する小さなメーカーに入り、経営の腕を磨く

母から学ぶ「真摯に向き合うこと」

 当時、営業はほぼすべて順子さんが担当。「ギフトショーのような大型の展示会に出展したり、雑貨店に飛び込み営業をしたり。例えば、有楽町の丸井に飛び込み営業をしたのも母でした。『いつもこのお店に来ていますが、銀座や有楽町で働く女性に役立てていただけると思うんです』と店員さんに声を掛けたところ、その店員さんがよい方で丁寧に話を聞いてくださって。そして、バイヤーさんにまでつないでくださったんです」。そして丸井との取引も始まった。

 こうした母の姿をみて、顧客に真摯に向き合うことを感じていったという。

 「仕事の時間は自分の人生の中で大きなウェイトを占めるもの。その時間を母と共にすることで、母が何を大切に仕事をしてきたか、どういう思いを大事にしてきたかを身近に感じられます。母からは『真摯に向き合うこと』の大切さを学んでいます。必ずしもスマートな形にはならなかったとしても、真摯に向き合っていれば結果は必ず付いてくることを、母から日々教えてもらっています 」

 その後も大きなシステム導入を成功させた香南子さんの働きぶりを見て、順子さんから「そろそろ正社員にならない?」というオファーが。

 香南子さんが正社員になった頃は、ビジネス規模が拡大し、横浜オフィスが手狭になっていた。そこで、実家のある長野県小諸市に出荷センターを設け、東京の蔵前に営業オフィスを構えることに。

 2012年には、順子さんは商品の企画に専念し、香南子さんが営業チームの立ち上げと営業を担うことになった。営業のために、商品をすべて持って新規や既存の顧客先を回り、商品を紹介して受注する。2~3回、順子さんの営業回りに同行し、見よう見まねで営業の仕事に挑戦した。

 「あのときは引き合いも多く、営業で苦労したことがありませんでした。IDケース用のネックストラップに引き続き、スイカやパスモを入れるパスケースも好評でした」

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