6月21日(金)に封切りとなるアニメーション映画『きみと、波にのれたら』。この作品は、大学入学を機に海辺の街へやってきたサーフィンの大好きな大学生・ひな子と消防士の青年・港(みなと)が紡ぐラブストーリー。ヒロイン・ひな子の声優を務めたのは、川栄李奈さん。川栄さんにご自身のことに迫ります。

 ゆるっと結んだ三つ編みにボックスシルエットのジャンパースカートでスタジオに現れた川栄さん。透明感のある雰囲気に、周囲の空気も透き通るよう。だが、インタビューが始まると、キリッとした瞳でこちらを見つめる。愛らしい見た目とは結びつかない落ち着いた物腰も彼女の魅力の一つ。決しておごらず、しかし着実に演者としてのキャリアを積む彼女の人生観について話を聞きました。

怒られて落ち込む気持ちより、演じられる喜びが大きい

「小さいころの学芸会では、主役になるなんてもってのほかだった」と語る川栄さん

日経doors編集部(以下、――) 主人公のひな子は、自分の未来に自信を持てない大学生の女の子。川栄さんは、2010年にAKB48の研究生として芸能界デビューされましたが、昔から「将来、芸能界に入りたい」という夢をお持ちだったのでしょうか?

川栄李奈さん(以下、川栄) そんなことないんです。中学生のときはソフトテニス部に入っていて部活一筋。AKB48のオーディションは、友だちが誘ってくれたから受けただけで、落ちると思っていました(笑)。でも、AKB48は以前から好きだったので、選ばれたときはとても嬉しかったです。

―― AKB48卒業後は、本格的に女優の道へ。新たな道に進むうえで、不安はありましたか?

川栄 最初はうまくできず、監督から怒られて泣くこともありました。でも、へこんだり気にしたりはしませんでしたね。もっとちゃんとやんなきゃ、と思うくらいで。怒られて落ち込む気持ちより、演じられる喜びのほうが大きかったのかもしれません。

―― 強い精神力をお持ちなのですね。しかし実際は映画のひな子のように、落ち込んだらなかなか立ち直れない人も多いと思います。川栄さんは小さいころから、打たれ強いお子さんだったのでしょうか。

川栄 昔から負けず嫌いではあります(笑)。でも、小学生のころは親に心配されるくらいおとなしい子どもでした。学芸会では端っこで飛ぶ蝶々の役でしたし、主役になるなんてもってのほか。公園で走り回ったりと体を動かすのは好きでしたが、決して気の強いタイプではありませんでした。