―― ゆうこすさんはもともとHKT48のアイドルだったから、知名度もある程度あり、SNSでもすぐに軌道に乗ったのかと思いきや、実際はそうではなかったようですね。

ゆうこす HKT48を辞めた後に始めたツイッターではすぐに2万人のフォロワーが付きました。でもそのほとんどが興味本位でフォローした人やアンチの人ばかり。否定的なリプが続きました。何か新しい肩書を作りたくて「料理アイドル」として活動した過去もあります。けれど、2カ月に1度クオリティーの低い料理の写真やレシピを投稿するくらい。今、そのころのツイッターを見ると吐き気がするくらいです。もちろんそんな私にファンが付いてくれるはずもなく、料理アイドルとは名ばかりのほぼニートでした。

 そんなときお金を稼ごうという目的のためにファンイベントを開催したのですが、100人規模のスペースに集まってくれたのはたった3人。その3人に思わず、「どうして私なんかのことを応援してくれるの?」と聞いてしまったんです。すると、「うーん」ととても気まずそうにしていました。このときフォロワーさんとの共通認識となるような「旗」を私が振りかざさないと誰からも応援してもらえないと強く思ったんです。

SNSをきっかけに自分の可能性を広げていった

―― そんなときに「モテクリエイター」という旗にたどり着きます。

ゆうこす 自分はぶりっこしたい女性の皆さんに共感してもらいたいんだという思いに行き着きました。実は私は「料理」というのは心からワクワクするテーマではなかったんです。自分がワクワクすることじゃなければ発信しても意味がないし、継続しない。本当に追いかけたいテーマはなんだろう、それをなぜ追いかけたいのか、ということを問いかけ続けてようやく見つけました。

 モテクリエイターという旗にたどり着いてからは、小さな実績を少しずつ積み上げて、今では活動範囲が本当に広がりました。現在は会社を設立して、インフルエンサーとしての発信はもちろん、スキンケアブランドの立ち上げや、タレント育成や飲食店経営など様々なことに挑戦しています。いきなりこんなことを言うと怪しいと思われないか心配ですが、年商は2億円ほど。SNSでお金をしっかり稼ぐことができています。

自分がわくわくすることは何かを考え抜く

―― SNSで大きく可能性が広がってきました。心から「やりたいこと」や「目標」を見つけることが重要なんですね。

ゆうこす ただ、突然やりたいこと、目標を考えてみてと言われても分からないと思います。

 私も20歳くらいのころは毎日生きていくために生活費を稼ぐのにいっぱいいっぱいで「好きなことは?」と問われても「分かりません」という状態でした。今だから思うのは、変にまじめになりすぎなくていいということです。いま、一番時間を費やしていること、ワクワクしていること、他人を笑顔にさせていることは何だろうと考えてみてください。たとえばメイクが好きならそれを極めてみる。ただ、メイクが好きな人ってたくさんいると思うんです。なんで自分はメイクが好きなのかを考えてみたり、メイクに何か掛け算できないかと想像したりすればいいと思います。もしイラストを描くのが得意ならそれを掛け算し、メイクをイラストで表現する人、という独自の目標が設定できます。

 目標ややりたいことができたら、それこそSNSを使って積極的に発信するのがおすすめです。自分はなぜ目指しているのか、その背景にある思いも伝え続ければ共感も得られるし、どこかに道がつながるかもしれません。

 いま、私の会社に勤めてもらっているデザイナーさんはもともとフォロワーさんでした。不動産会社に勤めていたときにどうしてもデザイナーになりたいと、自分のインスタグラムやツイッターに「ゆうこすはこんなデザインを求めている」などと考えて発信しまくっていたんです。何パターンも作っている様子を見て、「こんな根性ある人は見たことがない」と、声を掛け、うちの会社に入ってもらったんです。彼女が発信していなかったら、今のような状況にはもちろんならなかったですよね。

―― ゆうこすさんも目標を達成するまでの道筋を具体的に書かれているそうですね。

ゆうこす マンガの設定のようにどんな主人公なのか、どんなストーリーなのか、どんな人に見てほしいのかを描くことが重要だと思っています。私はいずれ今のように表に出てお仕事をするのではなく、プロデュース方面に回りたいと考えています。そのためにやっておくべきことと目標を設定して、3年後くらいまでの人生の筋書きを作っています。

 そしてさらに目標達成に向けてやるべきことを落とし込んだ「ToDoリスト」も作っています。「今日やること」「1カ月以内にやること」「毎日チェックすること」の3つのリストをiPhoneのメモ帳で作り、常にパソコン画面に表示しておくようにしています。こうすることで自分が今何をすべきなのか、視覚的に確認でき、定期的に挑戦できます。