テレビ通販で牛丼の紹介を見て、「かっこいい」

―― こうしてToDoリストを作成することで、SNSの活動はスムーズに進んだのでしょうか。

ゆうこす いやいや失敗もたくさんありました。ツイッターからインスタグラム、YouTube、ライブ配信とテキストから動画へと移っていったので、そこまで緊張せずに済みましたが、最初はなかなかうまく話すことができなくて。1時間のトークライブで15分トイレ休憩を取ってしまうほどでした……。ただ、あるとき、テレビをつけていたら、テレビショッピングの番組が始まっていました。番組ではレトルトの牛丼について1時間語っているんです。製造過程やアレンジ法などいろいろな視点を交えながら説明を続けている。これを見たときに「かっこいいな」と。牛丼1つでここまで語ることができるんだなと。これを機に話し方を必死に訓練しました。

 それにどんなことを伝えるにしても、かみ砕いてかみ砕いて「ゆうこすの言葉」にしないと伝わらない。それもいつも意識しています。

どんなことも「ゆうこすの言葉」で伝えることを大切にしている
どんなことも「ゆうこすの言葉」で伝えることを大切にしている

―― フォロワー数150万人の陰には絶え間ない努力があったんですね。

ゆうこす いったんニートになってどん底からのスタートでしたから(笑)。どうせいつかは死んでしまうんだからやばいくらい楽しもうと思っています。だからこそ失敗してもそれを逆に楽しんでしまいたいと。私の漫画の次のページはどうなっているのかなと、どうこの試練を乗り込えていくんだろうという感じで。私自身と私のファンが幸せな日々を送れるように、どんどん情報発信していきたいと思っています。

取材・文/飯泉 梓(日経doors編集部)  写真/吉成大輔

ゆうこす(すがもと・ゆうこ)
モテクリエイター インフルエンサー
元・HKT48所属のアイドルとして活躍後、ニート生活を送るも、2016年自己プロデュースを開始。 現在、トップインフルエンサーとして、YouTuber、SNSアドバイザーやコスメプロデュース、旅先のおしゃれスポットを発信する「TaVision」の運営など、幅広く活動中。近著に『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る』(幻冬舎)がある