2017年、年収1430万円・任期最大4年という条件で「副市長」を公募した四條畷(しじょうなわて)市。選ばれたのは民間出身で1児の母・当時38歳の林有理さん。市長とともに市政の改革に取り組む林副市長の思いや成果、課題とは? 記者向けに開かれた改革プロジェクト進捗報告会で詳しく聞いた。

全国最年少市長が改革プロジェクトで副市長を公募

 大阪府・四條畷市は奈良県と隣接した大阪の東北部に位置するベッドタウンだ。市の3分の2は生駒山地の一部という自然豊かな地域で、約5万5000人の市民が暮らす。

 しかし、近年では転出に歯止めがかからず、子どもの数が激減。人口・財源・産業において多くの課題を抱える同市では、市長主導のもと「新生 四條畷市」と銘打った改革プロジェクトをスタートさせた。その中で最も関心を集めたのは、市長が公約していた副市長の公募だった。

 この副市長公募プロジェクトで選出されたのが、元会社員で1児の母である林有理さん

 大阪府出身の林さんは大学入学時に上京し、新卒でリクルートに入社後「SUUMO(スーモ)マガジン」編集長として活躍。その後、独立し、リノベーション推進協議会の事務局や広報を務め、リノベーションまちづくり紹介サイトをリリース。先進的なまちづくりをフィールドワークとして、研究活動にも従事していた。

 これらの経験を生かし、まちづくりそのものに挑戦したいと考えた林さんは副市長職に応募。市議会の承認を経て、2017年四條畷市副市長に就任した。

「まちづくりを研究しているときに『行政はなぜ変わらない』と、もどかしい思いがありました」(大阪府・四條畷市副市長の林有理さん)