全米ベストセラー『サードドア 精神的資産のふやし方』発刊を記念し、著者のアレックス・バナヤン氏が来日しました。同書は、バナヤン氏が米国各界の著名人25人に突撃インタビューを試み、成功したり失敗したりを経て成長を遂げていく7年間をまとめた、ノンフィクション冒険物語です。今回の本でバナヤン氏が言いたかったことや、どのような影響を若い読者にもたらしたのかを伺いました。

アレックス・バナヤン氏。米カリフォルニア州ロサンゼルス出身の27歳。フォーブス誌「30歳未満の最も優れた30人」、ビジネス・インサイダー誌「30歳未満の最もパワフルな人物」に選出、紹介された。アップル、グーグル、ナイキ、IBMなど著名企業で講演を行う。初めての著書『The Third Door: The Wild Quest to Uncover How the World's Most Successful People Launched Their Careers』は全米ベストセラーとなり、18カ国、14言語に翻訳される。邦訳『サードドア 精神的資産のふやし方』(東洋経済新報社)は2019年8月末に刊行され、11万部の売り上げを突破

著名人のキャリアの足掛かりを知りたい

 バナヤン氏は1992年生まれの27歳。大学に入学した18歳のときに、それまで目指してきた「医者になる」という目標に興味を持てなくなります。どうやってキャリアの足掛かりをつくったらいいのかヒントを得ようとして、次々と著名人の伝記を読み始めました。

 ですが著名人それぞれの「初めの一歩」が何だったのか、詳細が書いてありません。だったら自分が書けばいい、と自らインタビューすることを思い立ちます。得られた答えを集めて本にすれば、キャリアを決めかねている同世代にとって助けになるはずだと考えたからです。彼はそれを「ミッション(使命)」に決め、行動を開始します。著名人はビル・ゲイツ氏や投資家のウォーレン・バフェット氏、アーティストのレディー・ガガ氏、司会者のラリー・キング氏など多彩です。

大学に入学して、勉強する気が起きずに、米マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏の自伝を手に取ったバナヤン氏。ゲイツ氏が大学生のときに最初のソフトをどう売り込み、IBMと契約を成立させたのか知りたいと思った。ずっと後、本当にゲイツ氏に会うことができたとき、雰囲気に飲み込まれながらも、同氏の売り込みの仕方や交渉術について質問していく。