今、アメリカで最も有名な日本人をご存じだろうか。自身の出演番組が今年のエミー賞で2部門にノミネートされた片づけコンサルタントの近藤麻理恵(こんまり)さんだ。2019年からNetflixで自身の冠番組がスタートし、社会現象を巻き起こした。いかにして消費大国アメリカの人々の心を動かしたのか。番組ヒットの心境と、世界で活躍する極意を伺った。

(上)こんまり、エミー賞授賞式へ「5歳から片づけ好き」
(下)「世界中が片づけに悩んでる」こんまりがかけた魔法とは←今回はこちら

近藤麻理恵
片づけコンサルタント。独自の片づけ法「こんまりメソッド」を編み出し、著書『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)が世界的大ベストセラーに。現在は、「こんまり流片づけコンサルタント」を育成し、日本を含め世界30カ国以上で活躍中。

テレビ番組に携わる人が目指す頂点「エミー賞」にノミネート

 エミー賞とは、その年で最も優れた海外ドラマを競う歴史あるアワードで、年に一度、9月に開催される。「テレビ番組」全般が審査対象のため、海外ドラマだけでなく、トークショー、バラエティー、リアリティーショーまで幅広いジャンルの番組が顔をそろえる。今回、近藤さんがノミネートされたのはリアリティーショー部門での作品賞とホスト賞。

 授賞式でもう一つ注目を集めるのが、受賞者を発表する「プレゼンター」の存在。その年の顔となる人しか選ばれないこの役目に、近藤さんが選ばれた。彼女が今、アメリカのエンタメ業界でどれほどの注目を集めているか、今年のエミー賞を見れば十分理解できるはずだ。

どんなシチュエーションの人が見ても共感できるシーンがある

 2019年1月よりNetflixで配信がスタートした『KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~』。片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんが、自宅が片づかなくて悩んでいるアメリカのお宅に訪問し、「こんまりメソッド」を伝授。みるみるうちに自宅が片づいていく模様を映像におさめたものだが、配信開始直後からアメリカで大ヒット。

 「KonMari」というワードがグーグルの検索ランキング上位にあがったり、リサイクルショップに不用品を持ち込む人が昨年比2倍に増えたり、ジェニファー・ガーナーをはじめ有名セレブが片づけをする様子を「#KonMari」と共にインスタグラムで投稿したりと、アメリカに「片づけ」旋風を巻き起こすなど、多くの人の心を動かすエネルギーにあふれた一作だ。

 次のページでは、いよいよ近藤麻理恵さんへのインタビューをご紹介。エミー賞授賞式出席の数日後に、式でのエピソードや番組や世界に場を移したきっかけ、今後のビジョンについて話を聞いた。