勇気をくれるアーダーンさんの言葉
主要7カ国(G7)において政治・経済界における女性リーダーの割合が最も少ない日本。現在では政府主導による女性活躍や働き方改革が推進されているが、性別による役割の決めつけは根強く、出産を経た女性が復職できる環境はまだまだ不十分で多くの課題がある。
最後に、アーダーンさんが2017年、野党党首に選出された際に出演したニュージーランドのトーク番組で語った内容を紹介する。
「女性が出産するかどうかは、女性自身が決めることです。その人を採用するかどうか、あるいは就職の機会を与えるかどうかに、女性が出産するかもしれないという要素があらかじめ影響すべきではない」
ニュージーランドの多様性を受容する社会、そしてアーダーンさんの活躍は、これからの日本を生きる私たちに大きな勇気を与えてくれるだろう。
取材・文/羽生祥子、高橋奈巳(日経doors編集部)写真/吉澤咲子