株式公開にクリニック開業、夢は大きく
――今後、達成したい目標は?
橋本 私は受付業務の経験しかない状態で起業したので、基本的には何をするのも初めてで。今でも日々学び、反省し、改善していくことの繰り返しですね。目下、経営はIPO(株式公開)が目標です。
高橋 基本は一つのことに固執すると、自分がそこにとどまってしまうので、インプットもアウトプットもどんどんして、脳みその風通しをよくしていきたいですね。10年くらいしたら、自分のクリニックも開業したいな。自分が考える医療を、自分の力で実現していけたら。
正能 私は、キャリアの次のドアを開きたいです。先日、同世代の働く女性と話していたのですが、世の中には「2つのドア」があると思っていて。1つ目は、時代の波や社会のムードにうまく乗ることで、比較的簡単に開くドア。私の場合は、ハピキラを起業した時に「地方創生」という波があったし、その後も「働き方改革」という波がありました。
でも、10年後も同じステータスでいる・いられるって想像できないんですよ。実力以上に社会にちやほやしてもらっている感覚がある。だから、2つ目のドアを開けたいんです。2つ目のドアはきっと、「この領域のドアを開く」という強い意志を持ち、その鍵を手に入れた人だけにしか開けられない。今は関心を持っている人事や経営に関する知識をより深めていって、その鍵を手に入れたいですね。
ハピキラFACTORY社長・大手電機メーカー社員
産婦人科医・プロボクサー
ディライテッド 代表取締役CEO
取材・文/青野梢 写真/清水知恵子 構成/加藤藍子(日経doors編集部)