「子なし別居」を希望した理由
―― 婚活をするときに、「子なし」を条件にしたのはなぜですか?
横嶋 1つはキャパシティー、もう1つは向き不向きの点から、子どもを産むことは考えられませんでした。
というのも、私は婚活を始める3年前くらいから母を扶養していたので、人を養い、その人の人生を預かる重みや大変さをひしひしと感じていて、さらに子どもを養っていく生活は考えられなかったんです。
また、そもそも私は子育てに興味や関心がなく、性格的にも向いていないと思うので、子どもを産むことは考えられませんでした。もちろん、これは私の場合の話で、子どもを産み育てたいという人の考えを否定するつもりはありません。
―― 「別居」を希望したのはなぜですか?
横嶋 別居は絶対条件ではなかったのですが、家族であってもある程度の距離を保っていたほうが仲良くいられることを、これまでの経験から学んでいたからです。もともと私は1人でいられる時間と場所が必要なタイプで、ずっと一緒にいると、母に対しても優しくできなくなってしまう自覚があったので、結婚相手とは別居婚という形を取ったほうがいいと考えていました。
―― 「子なし別居」という条件は、最初からマッチングアプリに登録していたのでしょうか?
横嶋 はい。アプリのプロフィール欄に、「子なしはmustで別居はwant」という感じで書いていました。中にはプロフィール欄をあまり読んでいない人もいるので、マッチングしてメッセージのやりとりをスタートする段階で、「子なし別居という条件で婚活をしているので、それでよければ返信ください」と伝えていました。
マッチングアプリで婚活をしてよかったと思う点は、自分の譲れない条件に同意できる人に絞ってやりとりができたことです。普段の生活の中で相手を見つけるよりも、圧倒的に効率がいいと感じました。