恋愛にも結婚にも家族にも、人の数だけ形があります。固定概念やバイアスを振り払って、自分らしい生き方・在り方を探してみませんか? この連載では、さまざまな人が織りなす恋愛、結婚、家族の形をお届けします。今回は、29歳のときに「子なし別居」を条件に婚活を始め、その体験をエッセー漫画『合理的な婚活』にまとめた横嶋じゃのめさんに話を聞きました。
(上)条件は「子なし別居」 29歳で始めたアプリ婚活の行方 ←今回はここ
(下)アプリで交際0日婚 最強婚の鍵は「本心と行動の一致」
母親の病気がきっかけで婚活をスタート
編集部(以下、――) 漫画にも描いてありましたが、婚活のきっかけは同居しているお母様が病気になったことだったんですよね?
横嶋じゃのめさん(以下、横嶋) はい。私の家は父と母が離婚していて、何かあったときに相談できる家族が母しかいなかったので、「もしも母がいなくなったら天涯孤独になる」と感じたことがきっかけです。
さみしいだけならペットを飼うという方法もありますが、母の病気のことなどは、誰かに「話を聞いてほしい」と思うことがありました。だからペットを飼うのではなく、何かあったときに話ができて、気持ちを分かち合える人がいい。一過性の関係になる可能性が高い「彼氏」ではなく、尊敬できて信頼し合える「パートナー」が欲しいと思ったんです。