20代・30代にとってお金の常識は激変。将来の不確定要素も多いだけに不安なこともありますよね。doors世代へのお金のアンケート結果をベースに、使う・貯める・増やすに関する疑問や不安を追究します!

シングルで家を買ったら、その後の収支は? 不確定な将来を見据えたお金計画はどう立てる? 営業職で働く31歳のKさんが家計・資産診断にトライしました。自己流でお金のやりくりをしているKさん。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんはどうアドバイスする?

 「昨年はマンションを購入し、将来への備えを考えて投資も始めたりと、自分にとって節目の年だった気がします」

 Kさん(仮名、31歳)は首都圏で保険会社の営業職として働いています。新卒で入社以来、実家で生活していましたが2018年の初めにマンションを購入し、一人暮らしを始めました。今まで順調に貯蓄を増やしてきたKさんが、今回、一人暮らしの家計と資産のチェックに初めてトライ。風呂内さんの助言で、今後の資産形成の方向性も見えてきたようです。

初めての一人暮らし、家計は意外に…

風呂内さん 「昨年の1月から一人暮らしを始められたのですね。家計をチェックしてみてどうでしたか」

Kさん 「それほど苦労は感じることはないんですが、これから生きていく上でお金の管理は大事だなと思うことが多くなりました。家計簿は付けていないんですがレシートは取ってあるので、初めて調べてみました。自分はこんなふうにお金を使ってるんだと、初めて分かりました」

風呂内さん 「調べてみてどうでしたか」

Kさん 「一人暮らしで支出が増えているかと思ったんですが、意外に変わらなかったんです。なぜかなと思ったのですが、スポーツジムに平日の夜、結構頻繁に行っているんです」

 Kさんの趣味・レジャー費は月平均で4万3000円と、住居費に次ぐ支出。そのうち、会員制のスポーツジムの会費が1万7000円です。これが支出の節約に役立っている理由は。

Kさん 「ジムから帰ると午後11時くらいなので後はほとんど寝るだけ。お風呂もジムで入ってくるので、水道代や光熱費があまりかからないんですよね」

 他には映画を見たり、旅行を楽しんだりしているKさん。特に映画が大好きで年間100本近くは見るそうです。

 趣味にはしっかり使っていますが、洋服などはそれほどお金を使わないというKさん。これまでのところ、貯蓄は順調に増えているようですが……。