20代・30代にとってお金の常識は激変。将来の不確定要素も多いだけに不安なこともありますよね。doors世代へのお金のアンケート結果をベースに、使う・貯める・増やすに関する疑問や不安を追究します!

ある日突然、将来のお金のことが不安になって……。そこから行動を起こした女性二人の投資体験をお届けします。一人は、預金金利の低さにおののき、投資信託をコツコツ積み立てる長期投資を始めた「おぱる」さん。もう一人は、転職に失敗し、分散投資で経済的自立を目指した「ゆうき」さん。二人とも、将来を見通す視点を得て、自信がわいたと話します。

あまりの低金利に驚き→将来不安→投資スタート

 「銀行の自動積立定期預金を久しぶりに記帳してみたら、予想もしなかった金利の低さに『この利息じゃ、スタバにも行けない!』と衝撃を受けました。同時に、30代で結婚の予定もなく、このままだとどうなるのだろうと、ものすごい危機感と不安に襲われました」

 ブログ「インデックス投資女子 Around40 Happy Life」で自分の投資体験について発信している会社員のおぱるさんは、4年前に投資を始めたきっかけをこう話します。

 最初にファイナンシャルプランナーに相談をすると「いきなり『ライフプランを作成しましょう』となり『あなた、結婚しますか?』『子ども産みますか?』と聞かれました。そんなこと、私が聞きたいよ(笑) と思いました」(おぱるさん)

 1カ月をかけて資産運用関連の本を数冊読み、ネット証券で口座を開設。販売手数料がかからずコストの安いインデックス型投資信託(株式市場などの指数に連動した値動きを目指す投資信託)をコツコツと積み立てていくスタイルに行き着きました。

 その後、結婚して長女も生まれたおぱるさん。「結婚して世帯収入は増えましたが、なんと夫には貯金がなく、将来不安は変わりません(笑)。でも投資をしていることが心の支えになっています」

 独身の時は60歳以降の人生を想像すらできなかったおぱるさん。「20年、30年続けようと決めて投資をしていくと、自分の20年後30年後が何となく見えてきます。お金と生活をどう組み立てればいいかを想像することができ、ポジティブな気持ちでいられるようになりました