2月に結婚を発表したタレントのベッキーさん。14歳で芸能界にデビューして、その最前線を走り続けてきました。バラエティ番組の女王として人気を博していた20代前半、働き方を見直した20代後半、そして休養期間もあった30代――。35歳になったベッキーさんが、「決して順風満帆ではなかった」これまでのキャリアを振り返ります。

「有名になりたい」一心で、走り続けた20代

――14歳で芸能界にデビューし、瞬く間に人気物となったベッキーさん。20代は様々なバラエティ番組に出演し、忙しい日々を送られてきました。今、振り返ってみていかがでしょうか。

ベッキー 20代の頃を一言で表すとまさに「無我夢中」でした。「人気者になりたい」「有名になりたい」一心で、少しでもテレビ画面に映ろうと必死でした。爪痕を残そうと、もがき続けていたと思います。とにかく今は「種まき」の時期なんだと。どんな種でもいいから巻いておけば、後に何かにつながると考えていました。才能はないので、もう数で勝負するという感じでしたね。必死だったので、休みもほとんどありませんでしたね。オフは月に1度あるかないか。一番忙しい時は、年に10日しかオフがない時もありました。

――想像を超える忙しさですね。なぜそこまで仕事に没頭したのでしょうか。

ベッキー 仕事を始めた当初、自分の人生を年表にしてみたんです。0歳から10歳は家族の時間、10歳から20歳は学校に行く時間と、考えていきました。そこで気付いたのは仕事に100%打ち込めるのは20代だけだなということでした。30代以降は結婚して子供がいるかもしれません。そうなったら自分のことだけに時間を使うのは難しくなりますよね。だから20代の時には徹底して仕事に打ち込むことにしたんです。

――20代は仕事にかけるという選択をして、まさにその通りに過ごした自分にどんな言葉を掛けてあげたいですか。

ベッキー もう「お疲れ様」の一言です。一番体力のある時に、仕事に打ち込むという選択をしたことは、「グッドチョイス!」と言いたいです。あの時に頑張ったことは、今にもつながっていると思っています。