これは経費で落ちません!

 お仕事ドラマで共感を集めそうなのが、『これは経費で落ちません!』(NHK総合)。青木祐子著の累計発行部数が50万部を突破する人気シリーズ小説が原作となる。メーカーの経理部に勤める恋に奥手なアラサー独身の沙名子は、「何事にもイーブンに生きる」がモットー。回って来る領収書や請求書をよくよく精査すると、経費に関わった怪しい事実や、悩める人生まで見えてくる。余計なものは追いたくないが、公私混同を見過ごせない沙名子が、ヒラの経理女子として、大きな不正事件とまではいかないものの、何でも経費で落とそうとする小ズルい社員たちと対峙していく。

 主演は多部未華子。奥手なヒロインにアタックする相手役を、ジャニーズWESTの重岡大毅が演じる。NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』(16年)や『ホリデイラブ』(18年)の渡辺千穂のほか、藤平久子、蛭田直美と、女性脚本家が執筆する。

これは経費で落ちません!
7月26日スタート 金曜22時 NHK総合

だから私は推しました

 今期は原作ものが多い中で、オリジナル作品として異彩を放つのが『だから私は推しました』(NHK総合)だ。朝ドラ『ごちそうさん』(13年)や大河ドラマ『おんな城主 直虎』(17年)、2018年の7月期に放送され、最終回視聴率で19.2%を獲得するなど高く評価された『義母と娘のブルース』の脚本家・森下佳子による作品。SNSで見えを張ることに疲れ切った三十路間近のOL・愛が主人公。ある日、地下アイドルのライブに行くことになり、地味でさえないのに笑顔を振りまいているハナを目撃する。あまりの下手さにいら立ちを覚えるが、ハナを自分の分身として推すようになり、“オタク沼”にはまっていく。地下アイドルを追いかけて、全てを失う“女オタ”に待ち受ける運命と成長が、ビターに描かれる。

 主演は、『モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-』(18年)や4月期の『東京独身男子』など、近年存在感を増している桜井ユキ。ハナ役には、2月の連ドラ『絶対正義』で、ヒロインの高校生時代役での狂気の演技が話題になり、ゼクシィのCMでも関心を寄せられている白石聖が起用された。1月期に『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』、4月期に『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』など、攻めの企画で注目されているNHK土曜の「よるドラ」枠の新作となる。

だから私は推しました
7月27日スタート 土曜23時30分 NHK総合

 今注目の人気マンガ原作のドラマ化など、今期も見逃せない作品がたくさん。等身大の姿を描いた作品は、どれもグッとくるものばかり。ぜひチェックしてみてくださいね。

文/内藤悦子

視聴率はビデオリサーチ関東地区調べ。