30代の訳あり恋愛に思うこと

 このドラマでは、30代特有の難しい恋模様さえもリアルに描写されています。30歳を過ぎてからの恋愛は、結婚しなければ、出産しなければなど、「○○しなければ」という制限が多すぎると思いませんか。色々な制限を一旦外して、もっと自然体で恋をしていいと思うんです。

彼に会いたくて教会に通う。シーズン2で大恋愛をするフリーバッグ
彼に会いたくて教会に通う。シーズン2で大恋愛をするフリーバッグ

 このドラマで、結婚も交際も禁止される神父様に恋をするフリーバッグ。彼への気持ちを抑えるわけでもなく、彼の信仰心を奪うわけでもない。ただ自分の気持ちに素直に生きる彼女を見ると、『愛すること』の力強さに驚きます。

『人生は愛する相手を選ぶためにあり、選ぶには強い意思がいる。弱ければ愛は手に入らない。希望がなければ愛は手に入らない』

 このセリフはシーズン2の最終話で神父が説いた言葉ですが、置かれた状況によって人それぞれの解釈があると思います。私は、『この人を選ぶとこうなるからやめよう、ではなく、何があってもこの人といたい。そう思える相手を探そう。それこそ人生の醍醐味なのだから』と受け取りました。さぁ、あなたならどう受け取りますか。


 時に傷つきながらも飄々と生きるフリーバッグは、未来へ続く令和の時代を生きる私たちの新たなロールモデルになるかもしれません。彼女を見ていると、決して完璧とは言えない自分の人生がとても愛おしくなる。彼女の人生に自分を重ねてみてはいかがでしょうか。

文/伊藤ハルカ イラスト/六角橋ミカ

『Fleabag フリーバッグ』
Amazon Prime Videoでシーズン1~2を独占配信中。