小さい頃からスマホが身近にあり、複数のSNSを使いこなす「Z世代」。インターネットを目まぐるしく駆け巡る情報やトレンドを取捨選択して、新たなクリエイティブや価値観を生み出す彼らは今、どのようなカルチャ―に魅了されているのでしょうか。Z世代向けマーケティング事業を手掛けるメンメイズ代表の前田沙穂さんに解説してもらいました。
Z世代の「新」カルチャー
Z世代の「新」カルチャー
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1ガラケー、ルーズソックス 平成レトロに引かれるZ世代←今回はココ
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2失敗したくない Z世代が消費の主戦場にSNSを選ぶ訳
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3coming soon
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4coming soon
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5coming soon
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6coming soon
1996年~2015年の間に生まれたZ世代は、私たちミレニアル世代とは異なる価値観を持っています。Z世代のトレンドやライフスタイルについて、Z世代向けコンテンツのコンサルティングやマーケティング事業を展開するメンメイズで代表を務める前田沙穂さんが解説します。第1回のテーマは「平成レトロ」。平成初期のトレンドを知らないZ世代は、「逆に新しい文化」として親しんでいるといいます。
デジタルネーティブなZ世代の特徴
はじめまして。メンメイズ(京都・左京)代表の前田沙穂です。私自身は90年生まれのミレニアル世代ですが、以前から若者カルチャーに興味があり、トレンドに敏感なZ世代と共にイベントを開催したりアパレルブランドを立ち上げたりしています。
デジタルネーティブな彼らはSNSを中心に情報の収集、共有、発信を行っており、私たちが10代だったときに比べて、流行の入れ替わりが早いという特徴があります。数分から数十分の動画が多いYouTubeより、数十秒の短い動画に情報が詰まっているTikTokのほうを好むZ世代が増えているのも、それを裏付ける理由のひとつです。
この連載では、ミレニアル世代の私がZ世代と仕事をしていく中で、興味や関心を持ったホットなトレンドについて、解説を交えて紹介していきます。
第1回のテーマは「平成レトロ」について。平成の時代に学生や社会人だった私たちにとって、この言葉に「レトロ」と付くのはゾッとしますよね(笑)。Z世代にとって平成、特に2000年代のファッションやカルチャーは、斬新かつ憧れの存在として映っています。