Z世代向けマーケティング事業を手掛けるメンメイズ代表の前田沙穂さんに、Z世代が今、どのようなカルチャーに魅了されているのかを解説してもらう本連載。今回のテーマは、「韓国カルチャー」について。Z世代のファッションやコスメ、エンタメを語る上で、韓国カルチャーは欠かせない存在になっています。その理由や背景を考察します。

コロナ禍で誕生した「第4次韓国ブーム」

 20年ほど前、私たちミレニアル世代が中高生のときに「韓流ブーム」という言葉が生まれ、その後も韓国発のカルチャーがたびたびブームを巻き起こしています。新型コロナウイルス禍では、ステイホームによる「おうちで楽しめるレジャー」の需要が拡大したことで、ドラマ「愛の不時着」や映画「パラサイト 半地下の家族」、日本人のメンバーも所属する女性アーティストグループ「aespa(エスパ)」などがヒット。このトレンドは「第4次韓国ブーム」と呼ばれており、2020年の流行語にもノミネートされました。

 韓国カルチャーは、トレンドに敏感なZ世代にも欠かせない存在になっています。音楽やファッション、メイクや髪形に至るまで大きな影響を与え、「韓国っぽい」は「オシャレの代名詞」となり、韓国カルチャーは「Z世代の必須科目」と言っても過言ではありません