小さい頃からスマホが身近にあり、複数のSNSを使いこなす「Z世代」。インターネットを目まぐるしく駆け巡る情報やトレンドを取捨選択して、新たなクリエイティブや価値観を生み出す彼らは今、どのようなカルチャ―に魅了されているのでしょうか。Z世代向けマーケティング事業を手掛けるメンメイズ代表の前田沙穂さんに解説してもらいました。

Z世代の「新」カルチャー

新たな価値観を生み出し、今後の消費の中心となるであろう「Z世代」。彼らは今、どのようなトレンドやカルチャーに魅了されているのでしょうか。Z世代向けマーケティング事業を手掛けるメンメイズ代表の前田沙穂さんが解説します。今回のテーマは、「Instagramの使い方」について。最近は「数」より「質」を重視する投稿が増えているといいます。その背景とは?

「加工をしないナチュラルな自分」に共感する人とつながる

 加工や見栄えを重視した画像をInstagramに投稿する「インスタ映え」という言葉が使われるようになったのは、ユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた2017年ごろ。それから5年ほどたち、Instagramのトレンドも変化しています。

 その背景の一つに、マーケティング・チャンネルの一環として企業が本格参入したことが挙げられます。ビジネスの場として利用される機会が増え、「映えるもの」より、文字情報を重視した画像やストーリー性の高いリール(ショートムービー)などの投稿が充実し始めているのです。

 また、ユーザー側も、無理して背伸びをした映え写真に食傷気味のようです。その結果、「映え」とは反対の「加工をしていない、着飾らない姿」を表現する投稿をすることが増えました。「映える写真」をたくさん載せて有象無象のいいねをもらうより、「素の自分らしさ」が分かる厳選された写真を載せて、価値観に共感する人からのいいねをもらい、同じ世界観のつながりをつくる。それが今のZ世代のInstagramにおけるコミュニケーションの主流になっています。

 ではいったい、Z世代はInstagramにどのような画像を投稿しているのでしょうか。最近増えているのは、すべての画像に統一感を出すこと。投稿内容の世界観を合わせたり、全体の彩度を同じようにしたりすることで、「自分はどういう雰囲気が好きか」「どういうおしゃれが好きなのか」が一目で分かります。