フィジーで英語学校の校長を務める筆者は「日本・フィジー・デンマーク」の世界3拠点生活(トリプルライフ)を実践しています。現在は新型コロナウイルスの影響により、フィジーにとどまっています。幸福先進国とよばれるフィジーとデンマークに対して、幸福度世界ランキングでは下位の日本。「私たちは幸せではないのか」という問いに、世界「低」不幸度ランキングというデータを使って、検証していきたいと思います。

日本人の幸福度は低い?

 日本は豊かな国なのに、日本人の幸福度は低いとよく言われます。でも、それは本当なのでしょうか?

 それを検証するために、おもしろいデータを作ってみました。世界「低」不幸度ランキングです。「不幸を感じている人」の割合が少ない国順にランキングしています。

 その結果をお見せする前に、まずは通常の幸福度ランキング(ギャラップ・インターナショナルとWINによる共同の幸福度調査、2017年)を示します。調査は 5段階評価で、「5 とても幸せ」「4 幸せ」「3 幸せでも不幸でもない」「2 不幸」「1 とても不幸」としており、順位はこんな感じです。

1位 フィジー
2位 コロンビア
3位 フィリピン
4位 メキシコ
5位 ベトナム
6位 カザフスタン
6位 パプアニューギニア
8位 インドネシア
9位 インド
9位 アルゼンチン
9位 オランダ

ワースト3は、以下のとおり。

53位 ウクライナ
54位 イラク
55位 イラン

 さて、気になる日本やG7諸国(カナダは調査対象から外れています)の順位はどうでしょうか?

18位 日本
25位 アメリカ
35位 フランス
37位 イギリス、イタリア
41位 ドイツ

 日本はG7の中ではトップです。全体としても18位と善戦していますね。調査対象国は55カ国なので、上から3分の1くらいのところにいます。

 さて、本題。話を戻して、世界「低」不幸度ランキングへ。