根強い人気資格の一つ、「ファイナンシャルプランナー」。資格が仕事に直結する人はもちろん、お金についての知識も身に付くことから、資格取得を考えている人も多いのでは? 今回は働きながらファイナンシャルプランナーの資格を取った人たちに話を聞きました。

 ファイナンシャルプランナー(以下FP)は、保険や税金などお金に関する知識を持ちライフプランの設計も行う、いわばお金の専門家。さまざまな業界で求められる資格のため、キャリアアップ・転職にも有利になるといいます。さらにお金に関する知識が身に付き、日常生活でも役立つのが魅力。

 学び直しへの注目度が高まる中、FPの資格 を取りたいと考えている人のために、実際に働きながら資格を取得した人たちの勉強法を紹介します。

学生時代からFPの勉強を開始

アイリックコーポレーション 平松しおりさん
アイリックコーポレーション 平松しおりさん

 1人目は、来店型保険ショップ「保険クリニック」のコンサルタントとして働く、アイリックコーポレーションの平松しおりさん(26歳)。顧客にあった保険を案内するために、FPの知識は必須です。仕事のために資格を取得したのかと思いきや、勉強を始めたのは学生時代からだそう。

 「両親がお金のことをあまり気にしないタイプだったので、反対に私は興味を持ちました。お金の知識を得て、家族の役に立ちたいと思っていました」と話す平松さん。

 大学卒業後の就職先は生命保険業界と決まり、「新卒の自分が、お客様から信頼を得るために必要なことは何なのか?」と考えるうちに、 FPの資格を思いついたそう。

 「勉強を始めたのは大学4年生の冬。卒業間近でほとんど授業もなく、時間的にも余裕がありました。『学生のうちに取れる資格は取っておこう!』と思い、ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定を受けてみようと決意。2018年1月に、3級に合格しました」

 その後、「身に付いた勉強の習慣が消えないうちに2級に合格したい」と思った平松さんは、そのまま勉強を継続。「自分をレベルアップさせてお客様の役に立ちたい」「生命保険のプロフェッショナルである証明があれば、さらにお客様から信頼していただける」と、2級合格に向け勉強し続け、5月の検定に合格します。

 「3級の勉強で得た知識を、時間を空けずに2級に生かしたのは、正解でした