「憧れ」や「好き」、「使命感」が原点

「いきなり理想の自分にジャンプアップする必要はない。焦らずに、少しずつ前進してほしい」(夏生さえりさん)
「いきなり理想の自分にジャンプアップする必要はない。焦らずに、少しずつ前進してほしい」(夏生さえりさん)

参加者からの質問 「やりたい」ということを、どうやって見つけたのですか?

夏生 「ライターになりたい!」と思っていたわけではなかったんです。というよりは、ライターがどんな仕事をしていて、どんな人がなれるのか……何も分からなかったというのが正しいかもしれません。昔から書くことや企画を考えることが好きではありましたが、どう仕事にしたらいいかイメージができなかった。卒業後、就職した出版社で、プロの文章を読むたびに「こんなの書けるわけない! 私にはやっぱりムリだ」と打ちひしがれていました。

 編集職を頑張ろうとWebメディアのLIGへ転職し、月に一度の社員ブログを担当。たくさんの方に読んでもらえるように記事を書いていたところ、次第にライターの仕事が増えていきました。なので私の場合、最初から夢が決まっていたわけではなくて、ぼんやりと憧れに向かって前に進んでいたら、今の場所にたどり着いていたという感じです。

「好きなことは人生を豊かにしてくれる。失敗は当たり前だから、まずはやってみる勇気を」(知念美加子さん)
「好きなことは人生を豊かにしてくれる。失敗は当たり前だから、まずはやってみる勇気を」(知念美加子さん)

知念 小学生の頃に大好きだったマンガから影響を受けて、ファッション関係の仕事に就きたいと思い、職業本で見つけた「スタイリスト」という職業に憧れるようになりました。その後も美容師やネイリストと、なりたいものはコロコロ変わったんですが、「好きなことを仕事に」ということは、高校生の頃には決めていましたね。

 卒業後はやりたいことを見つける期間として、フリーターとなり、海外留学も経験。でもやりたいことなんて、そう簡単には見つからなくて、決められない自分に焦っていたのを覚えています。結局日本に戻って就職する気でいたんですが、「何にも挑戦しなくていいのかな」と思い、小学生の時に夢だったスタイリストを目指すことにしたんです。

石井 私は対外的な評価から、自分がSNSマーケティングにおける市場分析や若い子の考えを言語化することが向いていることに気付きました。今運営しているBLASTというメディアでも男女の不平等さや、求められる「○○らしさ」を何とかしたいという使命感で動いています。もちろん好きなことを仕事にするのはもちろん、得意なこと、使命感などを仕事にしてもいいんじゃないかと思います。