2月13日、ミレニアル世代の女性たちの「はたらく」を考えるイベント、「NextBlooms!」が開催されました。運営するのは、女性向けサービスを提供しているSHEのインターン生たちで、全員が女子大生。就活ではなく、好きを見つける活動「#スキカツ」がテーマのこのイベントでは、まず3名のゲストによるトークセッションが開催されました。イベント後半には、自分の「好き」について考えるワークショップも。今回はトークセッションの様子を紹介します。

一斉に企業に就職することに「?」を感じ始めた私たち

 今回のイベント「NextBlooms!」の代表を務める宮本ゆきのさんは言います。今の就職スタイルには疑問符が付くと。

 「みんなで似たような黒いスーツを着て説明会を回り、面接用に取り繕った自分といい部分しか伝えてくれない企業の間で行われる就活。これに不自然さを感じる大学生は、私たちの周りにも多くいます。学生としてはもっと自然なかたちで社会や企業と接していきたいという気持ちを抱くようになっています」

 宮本さんの友達の中には、就職活動をせずに大学卒業後からフリーランスとして活動する人が増えているそうです。また、就活で取り繕った自分が勝ち取った内定に違和感を感じ、内定を辞退した後に、もう一度自分と向き合い、起業や就職浪人を選ぶというケースもちらほらあると話します。

 「企業に就職することに対する意識が変化しています。たとえ就職を目指すにしても、自分らしい働き方を目指していきたいという理由から、副業が許可されているかどうかを条件に、就職試験を受ける企業をふるいに掛ける学生も少なくありません

 こうした背景を受けて、イベントでは、従来の就職活動のスタイルの枠にとらわれず、自由に納得感を持って自分のキャリアを構築するには、という視点からの数々の問題提起がなされました。イベントの冒頭で提示されたキーワードは「#スキカツ」。自分の「好き」について思考を深めることで、今後の自分の生き方に生かす、という考え方です。

 そして三人のミレニアル世代の女性が登壇し、参加者から寄せられた質問に対して三者三様の回答をしました。三人はいずれも、人生の中で何度も試行錯誤をしながら、現在の自らのキャリアを切り開いてきた女性たちです。

左から石井リナさん、夏生さえりさん、知念美加子さん
左から石井リナさん、夏生さえりさん、知念美加子さん
プロフィール
夏生さえり
フリーライター
出版社勤務、Web編集者を経て2016年に独立。Twitterの恋愛妄想ツイートが話題となり、フォロワー数は計18万人以上。女性向けコンテンツを多く手掛ける。

知念美加子
アシスタントを経て、2011年にスタイリストとして独立。ファッション誌『ViVi』をはじめ、広告、カタログ、ファッションショーでのスタイリング他メディア出演、空間プロデュースなどにも携わっている。故郷の沖縄と東京を行き来しながら幅広く活動中。

石井リナ
新卒でオプトへ入社。Web広告のコンサルタントを経て、SNSコンサルタントとして企業のマーケティング支援に従事。その後SnSnapにて、オウンドメディアを立ち上げる。現在は起業し、女性向けエンパワーメント動画メディア『BLAST』の運営を行う。