社会人の学び直しである「リカレント教育」。自分のスキルアップのため、市場価値を高めるため…と学ぶ理由はひとそれぞれ。今回は、実際に学び直しをしている人たちに、学び始めたきっかけや、1日の勉強スケジュールなどを聞きました。

社会人の「学び直し」 実践中の人に密着!

 「リモートワークで自由になる時間が増えた」「仕事でもっと効率を上げたい」「自分の夢のために取りたい資格がある」など、さまざまな理由で学び直しをしたいと考える人も多いはず。

 今回は実際に学び直しをしている2人の日常を取材し、勉強する場所や、1日のスケジュール、モチベーションを保つコツなどを聞きました。

「全国通訳案内士」合格を目指す 松川葵さん

 営業として、担当する会社の人事課題の解決に向けて提案などを行っている松川葵さん。仕事をする中で、「この先の時代のキャリア観」に触れる機会も多く、「これからは、1つの会社だけで成果を出して生きていく時代ではなくなってきている」と実感していたのだそう。

松川葵さん(28歳・営業)
リクルートマネジメントソリューションズ

学んでいるのは…「全国通訳案内士」という国家資格。取得を目指し、英語・日本史・日本地理・一般教養・実務の5科目を勉強中

 「これまでも現職に関係する資格の勉強をしてきましたが、一度くらい本業とは関係ない『自分が好きなこと』を学んでみたい、自分の興味を持っていることに素直になってみようと思いました

 「自分が好きなことは何か」と考えたときに、外国の友人に観光案内をしたことがすごく楽しかったのを思い出した葵さん。「外国人に日本の良さをもっと広げられる人になりたい」と思い、「全国通訳案内士」の資格取得を目標に。

外国人の観光アテンドをするのが夢だそう
外国人の観光アテンドをするのが夢だそう

 「コロナ禍で観光業は厳しい環境にある今、資格を取得しても容易に仕事を得られる保証はありません。けれど、『自分がやりたいこと』にあてられる時間が増えたのも事実。自分自身の思いに素直になれました」

 今は、資料を買い集めたり、教材になりそうな動画を探したりと、勉強を進めているのだそう。「いつかこういった仕事を副業ででも始められたらいいなと思っています」