毎月やってくる生理。イライラしたり、お腹が痛かったり、心と身体に大きな負担がかかることも。でも、「仕方がない」「当たり前」と思って我慢していませんか? 実は病気のサインかもしれません。自分の体を知ることは、病気のリスクを下げ、生活の質(QOL)を上げることにもつながります。そこで、女性専用人間ドッククリニック「クレアージュ東京 レディースドッククリニック」の婦人科顧問で、医師の大島乃里子(のりこ)さんに、女性の体について話を聞きました。

クレアージュ東京 レディースドッククリニック 婦人科顧問 大島乃里子さん
クレアージュ東京 レディースドッククリニック 婦人科顧問 大島乃里子さん

生理前の体調不良(PMS)がつらい

 生理前は些細なことが気になったり、突然落ち込んだり、メンタルに影響が出る人もいるのでは? 中には、そんな気持ちの変化で「そろそろ生理が来るのかな?」と思う人もいるのではないでしょうか。

 「症状や感じ方は人それぞれなので、不安に思ったらまず病院で相談するのがよいでしょう」と大島さん。

 精神状態の不調が強い場合、月経前不快気分障害(PMDD)や、うつ病の可能性もあるのだとか。イライラ、不安、気分の落ち込みなど、特に心の不調が著しい状態の場合は心療内科への受診になるそう。

 「婦人科医師もいろいろな専門の医者がいますので、専門以外だとなかなか細かいケアが難しいことがあります。

 例えば『日本女性医学学会専門医』は、女性特有のさまざまな症状に対して勉強している医師が持っている資格。受診する際は、学会のホームページなどで資格を持っている医師を探すのも目安の一つです。

 婦人科はどうしても受診をためらう人が多いと思いますが、いきなり内診されることはありません。ぜひ、気軽に相談してみてくださいね」