はじまりの入り江~ムーミン谷エリア
まずはウエルカムゲートから
ムーミン物語の始まりは本だったことから、パークの始まりも本のゲートをくぐり抜けて物語の世界へ。ここはパーク手前にあるので、入園料を払う前に見ることができます。ムーミン好きなら早くもテンションが上がるはず。
誰が撮っても写真映えするムーミン屋敷
「ムーミン屋敷(Muumitalo/ムーミタロ)」の中を見るにはアトラクション料金1000円が別途必要ですが、外観だけでもとっても写真映えするスポット。何気なくどの位置からシャッターを押してもかわいい写真が撮れるので、あっという間にカメラロールがムーミン屋敷だらけになることでしょう。
気になる「ムーミン屋敷」の内部はというと、原作を忠実に再現。キッチンやダイニング、ムーミンたちの部屋にある食器や小物は、フィンランドで買い付けてきたもの。1000円払って見る価値は、あります。
ムーミンたちに会える! エンマの劇場
ムーミンと仲間たちによるショーが見られる「エンマの劇場(Emma teatteri /エンマ テアッテリ)」。1日3回公演、無料で見ることができます。ショーの内容はというと、途中何やら目新しいキャラクターが出てきてシュールな展開に……、と大人も考えさせられるストーリー。ちまたではイケメンだと噂のスナフキンが舞台後ろまで歩いてくるので、どの位置からでも十分楽しめるはずです。
ちょっと一休み コケムスエリア
フィンランド語で「体験」を意味するコケムスで一休みしましょう。ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの人生とムーミン作品を織り交ぜて展示され、ムーミンの物語をさらに知ることができます。コケムス内にはムーミングッズを扱うショップや、物語にちなんだフードが食べられるカフェもあるので、ぜひ立ち寄りたいスポット。
思わず童心に返る おさびし山エリア
宮沢湖畔沿いに歩くと見えてくる灯台も、写真映えスポットの一つ。さらに進んだ湖の奥にスナフキンのテントがあり、まるで今話題のソロキャンプをしているかのよう。運が良ければスナフキンにも会うことができるかもしれません。
スナフキンのテント脇にある山道を登ると、そこは「おさびし山」。ツリーハウス「ヘムレンさんの遊園地(Hemulin leikkipaikka/ヘムリン レイッキパイッカ)」やアスレチックなど、小説のストーリーをモチーフに造られています。大人でも遊べるアスレチックなので、童心に返ってトライしてみるのもおすすめ。
ムーミン初心者の私でも十分に楽しむことができた「ムーミンバレーパーク」。100人いたら100通りのストーリーが生まれるように、「あなただけの物語」を作ることができる、これまでとは違う「次世代」のテーマパークです。外でのんびりするにはぴったりなこれからの季節、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
<営業時間>10時~20時
メッツァビレッジ
<営業時間>10時~21時
今年はムーミンがいっぱい
今年は、フィンランドと日本の外交関係樹立100周年。六本木ヒルズでは、ムーミンの小説、絵本から代表的なシーンを原画で楽しめる「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」が開催中。フィンランドにある「ムーミン美術館」からよりすぐりの作品も多数出展しているので、ムーミン谷にどっぷりと浸ることができます。
会場では限定グッズの他、ムーミンの小説も販売中。連休の間にじっくり読んでみるものいいかもしれません。
<場所>森アーツセンターギャラリー
<期間>開催中~6月16日(日)
過去最長ともいわれる2019年のゴールデンウイーク。まだ予定がない……なんて人は、ぜひムーミン谷の仲間たちに会いに行って、自分だけのストーリーを作ってみてはいかがでしょうか。
文・写真/尾崎悠子(日経doors編集部)