新型コロナウイルス感染症拡大防止による外出自粛のストレスだけでなく、日常でさまざまなストレスがある現代。周りの人には話しにくい悩みを、オンラインで「お坊さん」に相談してみませんか? お寺のお坊さんに、誰でもオンラインで相談できるサービス、個人向けお寺で「相談の窓口」を取材しました。

オンラインでお悩み相談「お寺の窓口」

 新型コロナウイルス感染症の影響が拡大する中、オンラインでお寺のお坊さんに相談ができる、個人向けお寺で「相談の窓口」がスタートしました。どんな内容なのか、「お寺の窓口」代表であり、真宗大谷派教願寺副住職の遠島光顕さんに、今多くの人が抱えている悩みについて話を聞きました。

「お寺の窓口」とは?

「お寺の窓口」代表であり真宗大谷派教願寺副住職の遠島光顕さん
「お寺の窓口」代表であり真宗大谷派教願寺副住職の遠島光顕さん

 遠島さんが代表を務める「お寺の窓口」は、日々の悩みを抱える人と、全国のお寺とご縁をつなぐポータルサイト。日本文化体験サービスの「なか道」と、企業のストレスチェックを請け負う「HRデータラボ」の3社で、お寺のお坊さんに悩みを相談できる企業向け「お寺で相談の窓口」サービスを、企業の福利厚生の一環としてスタートさせました。

 しかし、個人でも使いたいという声があったこと、新型コロナウイルス感染症の影響で、生活環境の変化によるストレスを抱える人が増加していることなどから、オンラインでの個人向け相談を始めました。完全予約制で、宗教宗派に関係なく誰でも利用できます。

 相談に乗ってくれるのは、現代仏教界で精力的に活躍する僧侶の皆さん。中にはMBA(経営学修士)を持っている人、メンタルヘルスセミナーの開催経験を持つ人も。取材の時点では、個人向けのサービス発表から10日目でしたが、既に20件ほど予約が入っている状態だそう。

 今回は遠島さんに、今多くの人が抱えている悩みを3つ聞きました。